メニューをスキップ
公益財団法人日本ユニセフ協会
HOME > ニュースバックナンバー2014年 > ストーリーを読む
 

シリア緊急募金 第150報
学校への攻撃で67万人の子どもが学校に通えず
現地事務所代表による声明

【2015年1月6日 ダマスカス/ジュネーブ発】

ホムス旧市街にある、廃墟となった学校。(シリア)
© UNICEF/NYHQ2014-0641/Rabee
ホムス旧市街にある、廃墟となった学校。(2014年5月撮影)

内戦が続くシリア国内では、ラッカ県、デリゾール県、アレッポ県内のいくつかの地域において、学校が閉鎖を余儀なくされ、67万人の学齢期の子どもが小・中学校に通えなくなっています。学校や教員、児童を狙った攻撃に対し、ユニセフ・シリア事務所代表のハナア・シンガーが声明を発表しました。

67万人が奪われている教育の権利

「教育へのアクセスは、どこに住んでいても、またどんなに難しい状況に置かれていても、すべての子どもたちに持続して与えられるべき権利です。この恐ろしい武力衝突のなかで、学校に通うことは、子どもたちがこれまで以上に必要としている“日常”を取り戻す唯一の手段なのです」

現在の学校閉鎖の正確な規模に関する報告には一部矛盾点があるものの、昨年2014年1月から12月までの1年間だけで、シリア全土で学校への攻撃が少なくとも68回あり、何百人もの子どもが死傷したとみられています。実際の死傷者数はさらに多いとみられており、故意に学校を標的にした可能性も推測されています。

脅かされる学校の安全

「学校は、けがや死への恐怖を感じることなく学ぶことができる、平和で安全な場所として敬意が払われなければなりません」と、シンガー代表は続けます。「ユニセフはシリア内戦にかかわるすべての当事者に対し、子ども、学校、市民社会のインフラを保護する責任を果たすことを繰り返し求めています。この繰り返しの要求は、これまで以上に緊急を要します。新年がシリアの子どもたちに訪れた今もなお、最も恐ろしい形で、子どもの安全や福祉、教育の機会が脅かされているからです」

トップページへ先頭に戻る