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公益財団法人日本ユニセフ協会

第3回国連防災世界会議
ユニセフ声明を発表
子どもたちが防災に果たす役割を強調

【2015年3月18日 仙台発】

洪水で浸水した自宅の外の木枠につかまる男の子。(ボリビア)
© UNICEF/NYHQ2008-0408/Abramson
洪水で浸水した自宅の外の木枠につかまる男の子。(ボリビア)

ユニセフは、サイクロン・パムで被災し、被害対応に取り組むバヌアツとツバルの人々や政府に、共感と連帯を表明します。ユニセフは引き続き最大限の支援を継続していきます。

災害リスクを減らすことはユニセフの優先課題であり、ポスト2015年防災枠組を作るために積み上げられてきた努力を、高く評価します。

被災する子ども、今後10年で年間2億人に

世界が経験してきた災害の歴史から、災害によって最も苦しい立場に立たされるのは、最も貧しく弱い立場の国の、最も貧しく弱い立場の人々 ― 特に子どもたちであることは明らかです。

1990年代の終わりまでは、気候変動に関連する災害で被災する子どもの数は、年間6,600万人でした。しかし今後10年で、その数は年間2億人に達すると推定されています。

防災訓練をする子どもたち。(カザフスタン)
© UNICEF/NYHQ2011-1591/Bell
防災訓練をする子どもたち。(カザフスタン)

命を落としたり負傷する子どもや、保健、栄養、衛生などの基本的なサービスが途絶えることで病気の脅威にさらされる子ども、学校に通えないことで、大切な成長期に心を育み健やかに成長する機会を奪われる子どもなど、実にさまざまな形で子どもたちは被害を受けています。

子どもたちはまた、心理的なトラウマや搾取、暴力、虐待、避難生活、保護者との別離などに苦しみます。こうしたことは、長期にわたって、子どもたちのみならずその次の世代へも影響を与えます。

防災で重要な役割果たす子どもたち

子どもたちは災害の影響を最も受けやすい存在であるということに、疑いの余地はありません。しかし、子どもたちは防災への取り組みに際し、重要な役割を果たすことができるということは、あまり認知されていません。女の子も男の子も、危険な場所を記した地図を作成したり、最も被害の受けやすい人々を特定し、変化を求めて行動することができるということが証明されています。さらに、国や地域の復興計画づくりに参画することで、子どもたちはより素晴らしい役割を担ってくれます。これは、2011年、実際に日本で行われた事例により明らかです。

ユニセフは、子どもを中心に据えて以下の課題に取り組む、ポスト2015年防災枠組を支援します。

防災マップを作る子どもたち(ブラジル)
© UNICEF/CEDAPS
防災マップを作りで、コミュニティの環境災害の危険性が高い地域を特定するため、討論を行う若者たち。(ブラジル)
  • インクルーシブで、年齢、性別、障がい別に出されたデータに基づく、確かな防災調査。
  • 病気の流行などのリスク分析を考慮し、コミュニティを基盤とした保健システム。それにより、保健や栄養に関する被害を減らすだけでなく、災害に強く持続可能なシステムを築く。
  • 気候変動が引き起こす新たなリスクなど、あらゆるリスクが考慮された水と衛生システム。また災害に対応できるように、コミュニティの適応能力を高める。
  • 防災において学校や教育が果たす特別な役割についての認知。“学校の構造的な安全強化”、“緊急事態への備え”、“知識と教育”を、総合的な学校の安全のための3本柱として支援する。
  • 洪水や干ばつ、その他の災害による影響を軽減し、最も被害の受けやすい人々を守る社会保障。このシステムは、災害で最も被害を受けるであろう極めて貧しい家庭の子どもや障がいのある子ども、妊産婦などにも対応できる柔軟性が必要とされており、それらの人々を他の社会サービスとつなぐ役割を持つソーシャルワーカーへの支援が必要。

新たな防災枠組の実現へ

ユニセフは、あらゆるショックに対する子どもたちのレジリエンス(回復力)を高める支援をしていきます。また、彼らが求めるシステムの強化も行います。ユニセフはまた、防災の鍵となる十分な備えや、効果的な対処を可能にするための能力開発への支援も続けていきます。

新たな防災枠組の実現のためにパートナーを支援していくなか、ユニセフは災害や気候変動、紛争、病気の流行などへの対策につながる複合的な災害アプローチを推進していきます。

防災は世代を超えた課題です。ユニセフは、これからも防災の中ですべての女性と子どもの参加と権利を推進し、レジリエンスを強化する中で果たされる彼らの役割を支えていきます。

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