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公益財団法人日本ユニセフ協会

ユニセフが最優先で取り組む人道危機
アグネス・チャン大使
16年ぶりに 内戦続く 南スーダンへ

【2015年3月23日東京発】

ユニセフが支援する保護施設に身を置く、避難民の子ども。
© UNICEF/NYHQ2014-0889/Peru
ユニセフが支援する保護施設に身を置く、避難民の子ども。

ユニセフ(国連児童基金)は、自然災害や紛争などの影響を受けている70を超える国や地域で緊急人道援助活動を展開する中、南スーダンを、シリアと周辺国やエボラ出血熱の影響を受けている西アフリカ諸国、そして中央アフリカ共和国と並ぶ“最重点国/地域”の一つに位置付け、支援要員の派遣や活動資金の確保などに最優先で取り組んでいます。しかし、危機が長引き、また、多くの新たな危機が世界各地で発生する中、国際社会の関心は少しずつ遠のき、子どもたちが置かれている状況は言うまでもなく、活動資金の確保などの面で、ユニセフをはじめとする人道支援団体も厳しい状況に置かれています。

16年ぶりに、南スーダンへ

2011年の南スーダンの独立・建国は、長年にわたって紛争が繰り返されてきたスーダン南部に平和や希望をもたらす新しい時代の幕開けとして歓迎されました。しかし、国家として誕生してわずか3年ほどで再び武力衝突が発生。現在、約200万の人々が、国の内外で不自由な避難生活を強いられています。独立を挟んで順調に進んでいた子どもの兵士の解放・社会復帰も“振り出し”に戻され、昨年5月時点で9,000人もの子どもたちが武装勢力に徴用されていたとみられています。また現在、少なくとも22万9,000人の子どもが重度の急性栄養不良に陥っていると推定され(武力衝突発生時の2倍)、紛争によって食糧生産や人道支援活動が阻害されているため、「今後、最悪の食糧不足に直面する可能性がある」(ユニセフの現地代表)という声も聞かれています。

1998年の就任以来ユニセフ親善大使として18回目となる、アグネス・チャン大使の南スーダン訪問を通じ、国際社会が取り残しているこの地域の子どもたちの現状を日本のみなさまに広く訴え、支援を呼びかけていければと考えております(アグネス大使の同地訪問は、独立前の1999年8月に続き2度目となります)。

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過去の海外視察報告は、アグネス大使 海外視察アルバムにてご覧いただけます。

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