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公益財団法人日本ユニセフ協会

イエメン危機
およそ100人の子どもが死傷
ユニセフが声明発表

【2015年3月31日 ニューヨーク /アンマン発】

イエメンの男の子。
©  UNICEF Yemen/2010/Sveinn Gudmarsson
イエメンの男の子。

ユニセフは、イエメンでのこの1週間の戦闘で、少なくとも62人の子どもが命を落とし、30人が負傷したと発表しました。戦闘は保健や教育といった基本的な社会サービスを破壊し、家を追われ、暴力にさらされた子どもたちは、恐怖におびえています。

およそ100人の子どもが死傷

「子どもたちをなんとしても守らなくてはなりません。紛争の当事者たちは、自分たちの力の及ぶあらゆる手段を講じて、子どもたちの安全を守るべきです」と、ユニセフ・イエメン事務所代表のジュリアン・ハーネスが話しました。

拡大する暴力と加速する人道危機は、広範囲な食糧危機、重度の急性栄養不良、子どもの紛争への徴用拡大などを伴って、すでに不安定だったこの国の子どもたちの状況をさらに悪化させています。

ユニセフはイエメン国内外のパートナー団体とともに、被害を受けている子どもたちへ、水、保健、衛生分野での支援のほか、ワクチンの供給、栄養支援、心のケアや地雷教育のためのプログラムなどの支援を継続しています。

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参考情報

■イエメン基礎情報

出典:世界子供白書2015

  • 総人口: 24,407,000人
  • 子ども(18歳未満)の人口: 11,587,000人(総人口の47.5%)
  • 5歳未満児の死亡率: 51(出生1,000人あたり)
  • 栄養不良による発育阻害率: 5歳未満児の47%
  • 安全な水を利用できる割合: 55%
  • 初等教育純就学率: 87%
  • 成人識字率: 66%(女性は男性の61%程度)
  • 出生登録率: 17%

■イエメン人道支援情報

出典:ユニセフ『人道支援報告書』2015年1月29日発表

  • 国内の政治不安、広がる紛争、慢性的な社会経済危機により、人口の61%が人道支援を必要としています。
  • 基本的な社会インフラが破壊され、840万人が基本的な保健サービスを受けることができません。
  • 学校への攻撃や学校施設の占拠、閉鎖などによって、教育面の影響を受けている子どもは20万人に上ります。
  • 紛争への子どもの徴用を含め、子どもの権利の侵害が深刻化しています。
  • イエメンの人道危機によって心のケアが必要な子どもは、すでに40万人に上っています。

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