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公益財団法人日本ユニセフ協会
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サイクロン・パム情勢レポート
被災各地へ物資の輸送続く
1万2,000人以上の5歳未満児に予防接種を実施

【2015年4月8日 バヌアツ発】

ユニセフの情勢レポート(2015年4月5日〜7日分)より、サイクロン・パム被災地の状況とユニセフの活動ハイライトをご報告します。

* * *

サイクロンの被害を受けたバヌアツ・タンナ島の住民たち。
© UNICEF Pacific/2015
サイクロンで破壊された家の前で座る、バヌアツ・タンナ島の住民たち。

サイクロン・パムがバヌアツを中心とする太平洋諸国を襲来してから、間もなく1カ月が経過します。被災地では、壊れた家屋の建て直しや片づけ、復旧など、人々が生活基盤の再建に追われています。そのような状況下で、子どもたちに対して可能な限りのケアを行っている人々の様子を垣間見ることができますが、食べ物や安全な水などは依然として不足しており、子どもたちの生活は厳しい状況です。

厳しい状況に置かれる子どもたち

学校に戻ることができていない子どももまだ多くいます。校舎の修繕が必要な学校が多いこともその要因の一つですが、子どもたち自身が、復興の手伝いや食糧の調達、年少の子どもたちの世話に従事していることも影響しています。

予防接種とビタミンAの投与を受ける子ども。(バヌアツ/サイクロン)
© UNICEF/NYHQ2015-0530/Sokhin
首都ポートボラからボートで支援に訪れた予防接種チームから、予防接種とビタミンAの投与を受ける子ども。

今なお、緊急支援物資の調達・輸送が優先的な課題ですが、ユニセフは、子どもたちが学校に戻り、教育に加えて心のケアを受けられるようにする支援や、はしかと風疹の予防接種キャンペーンの継続、子どもの栄養状態の確認を行うための支援の拡大なども、並行して実施しています。

ユニセフは、今後9カ月間の支援活動に必要な資金を772万米ドルと見積もっていますが、現時点で確保できているのはその半分です。

ユニセフの活動

  • シェファ州とサンマ州の1万2,220人の5歳未満児にはしかの予防接種を実施。キャンペーンをタンナ州に拡大する予定です。
  • 60人の保健、教育、司法の専門家、また写真家、デザイナー、芸術家などが、ユニセフが支援する子どもたちへの心のケア研修に参加しました。
  • 被災者の23%が、ユニセフの支援のもと、衛生キットを受け取りました。
  • エファテの1,550人の子どもたちのもとに、心のケアのためのレクリエーションキット(ボールや遊具などのキット)9セットが届きました。
  • ツバルで最も被害が大きかった北部地域に経口補水塩4,000袋を届けたほか、水や保健に関する緊急支援を引き続き行っています。

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