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公益財団法人日本ユニセフ協会
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シリア緊急募金 第159報
トラック43台分の救援物資
シリア北東部カミシュリに到着
支援を待つ230万人のもとへ

【2015年4月14日  ジュネーブ/ダマスカス(シリア)発】

支援が必要な人たちのもとへ届けられるユニセフの支援物資。
© UNICEF Syria/2015
ヌサイビン検問所から支援が必要な人たちのもとへ届けられるユニセフの支援物資。

ユニセフ(国連児童基金)は、シリア北東部の都市カミシュリにトラック43台分の救援物資の運搬を完了したと発表。物資を載せたトラックは、数日間かけて、トルコ側のヌサイビン検問所を通過し、支援を待つ230万人のもとに届けられます。

230万人分の物資を輸送

「現在シリア全土での移動は、ユニセフや他の人道支援団体でさえ、ますます困難になっています。そのような大変厳しい状況のなかで、今回の救援物資は届けられました」とユニセフ・シリア事務所のハナア・シンガー代表が話しました。

物資には、水処理のための資材、衛生用品、赤ちゃんをケアするための物資、浄水剤、洗剤、石けん、下痢性疾患用のキット、助産セットなどが含まれています。

これらの物資は、アル・ハサカ、タル・アブヤード、デアル・アゾールの農村部や、ダマスカスやホムスの近郊などでの紛争から逃れ、新たに避難民となってこの地域に身を寄せている人々のために使用される予定です。

早急に支援が必要な子ども560万人以上

ユニセフの推計では、シリア北東部で人道支援を待つ子どもはおよそ100万人。シリア全土では、支援を早急に必要とする子どもたちは560万人以上に上っており、そのうち人道支援を届けることも困難な僻地に暮らす人々は200万人以上です。

「今回の物資輸送は重要な1歩となりましたが、まだ決して十分ではありません。我々は、シリアで紛争の影響を受けているもっとたくさんの子どもたち、特にアクセスが困難な地域に住む子どもたちに手を差し伸べなくてはなりません」(シンガー代表)

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