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公益財団法人日本ユニセフ協会

南スーダン
生き延びるためのキットを配布
人道支援機関が協力して開発

【2015年6月16日ジュバ(南スーダン)発】

農村部に届けられた支援物資。
© IRC/2015
農村部に届けられた支援物資。

複数の国連の機関とNGO団体は、南スーダンにおいて、空輸による緊急支援を実施。ユニティ州のアクセスが難しい地域で暮らす国内避難民に、命を守るための救援物資を届けました。南スーダン北東部の上ナイル地方では推定75万人が、最近発生した暴力の影響を受けており、15万人が自宅からの避難を余儀なくされ、その多くが人里離れた辺地へ逃れています。それらの人々のほとんどが農村部で暮らしていた世帯で、今期のおもな作物の植え付けができないまま、農地を離れざるをえませんでした。

命を守るサバイバルキット

持ち運びが可能な、命を守るサバイバルキットが、人道支援機関・団体によって開発されました。中には、蚊帳、成長の早い野菜の種、釣り用具、水を運ぶ容器、浄水タブレット、経口補水塩(ORS)、子ども用の栄養ビスケット、コップやスプーン、鍋、お皿などの台所用品が含まれており、キット一式につき重さは9キロです。このキットは、未だ支援が届いていない地域で、暴力から逃れるために避難を余儀なくされている家族を対象に、命を守るための短期的な支援として配布されます。第一弾の配布では、ヘリコプターを用いて、およそ4,500キットが推定2万8,000人の避難民に届けられます。

国際連合食糧農業機関(FAO)と国際移住機関(IOM)は、国連人道問題調整事務所(UNOCHA)の支援の下、連携を取って燃料の調達や緊急支援の実施を進めています。このサバイバルキットは、ユニセフを含めた複数の国連機関と団体が協力して開発しました。

避難先で食糧が十分に確保できない多くのコミュニティでは、このサバイバルキットが、作物の収穫量が減る今後数週間の極めて重要な期間に、避難民の人々が受け取れる唯一の支援物資となるかもしれません。

暴力で避難する人の大多数は子どもたち

ユニセフ南スーダン事務所代表のジョナサン・ヴェイチは、「南スーダンで最近起こっている暴力によって避難している人々の大多数が子どもたちです。子どもたちは、食べ物やきれいな水などの基本的な生活必需品なしでは、生き延びることはできないでしょう。紛争によって破壊されたサービスを修復する一方で、短期的に行うこのような支援は極めて重要なのです」と語りました。

この緊急支援に関わるすべての機関が共有する優先事項は、避難しているコミュニティへ無制限にアクセスできることと、現場のチームがフルに活動できることです。

2013年12月以降、南スーダンでは、210万人以上が避難を余儀なくされています。2015年1月以来、人道支援機関・団体は総じて188万人に支援を届けていますが、南スーダン全土での高まるニーズに応え、命を守る支援を続けるためには、10億米ドルの資金が必要とされています。

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