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公益財団法人日本ユニセフ協会

モザンビーク
アルビニズムの兄弟
支援を受けて広がった世界

【2015年6月1日モザンビーク発】

素敵な家族

ルーカスくんとジョルドンくんは、28人子どもがいる大家族生まれ。
© Amminadab Jean/Handicap International/UNICEF
ルーカスくんとジョルドンくんは、28人子どもがいる大家族生まれ。

28人の子どもがいる大家族に生まれたルーカスくんとジョルドンくん兄弟。15人の子どもたちは、今も両親と一緒に暮らしています。ふたりの父親のジャシントさんは読み書きができません。しかし、土地を耕して生計を立て、子どもたち全員を学校に通わせています。アルビニズム(白皮症)のルーカスくんとジョルドンくん。アルビニズムの人々は、皮膚がとても敏感で視力が弱いことが多く、ふたりも他の兄弟とは少しだけ外見が異なります。

子どものために立ち上がる

ルーカスくんとジョルドンくん。
© Amminadab Jean/Handicap International/UNICEF
ルーカスくんとジョルドンくん。

ある日、ジャシントさんは「ルーカスくんやジョルドンくんと、一緒に遊んではダメ」と、近所で暮らす女性が自分の子どもたちに言っているのを耳にしました。もし自分が外見で拒絶されたらどう思うのか考えてほしい。ジャシントさんはそう母親に訴え、すべての人には権利があることを忍耐強く説明しました。そして、これからは、ふたりの息子たちを仲間外れにしないようにとお願いしたのです。

理解してくれる人

村々を訪れて活動するスタッフと笑顔で写真に写るふたり。
© Amminadab Jean/Handicap International/UNICEF
村々を訪れて活動するスタッフと笑顔で写真に写るふたり。

ジャシントさんは、ふたりのためにはもっとサポートが必要だと感じました。そして地元のリーダーを通じて、地域の村々を訪れて活動するユニセフのスタッフと連絡をとることができました。話を聞いたユニセフのスタッフはすぐにジャシントさんの家を訪れ、アルビニズムの人々を支援する団体を紹介しました。ルーカスくんとジョルドンくんは繊細な皮膚を保護する方法を教わり、無料で肌の保護クリームを受け取りました。自分たちのために力を貸してくれる人がいて、これまでにどのような経験を乗り越えなくてはいけなかったのかを理解してくれる人がいるということを知り、ルーカスくんやジョルドンくん、そして両親はとても安心したといいます。

求めれば、必ず見つかる

学校に通い、友達と遊ぶことが大好きなルーカスくん。
© Amminadab Jean/Handicap International/UNICEF
学校に通い、友達と遊ぶことが大好きなルーカスくん。

大きなこの街で、力を貸してくれる人を見つけることは決して容易ではありません。しかし、ユニセフのスタッフの紹介で、メガネを作るための眼科医も見つけることができました。おかげで学校での勉強や生活の負担は軽減し、ずっと楽なものになることでしょう。学校に通い、友達と遊ぶことで、ふたりは新たな世界を広げていくのです。

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