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公益財団法人日本ユニセフ協会
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シリア緊急募金 第174報
ノバク・ジョコビッチ ユニセフ親善大使
  祖国セルビアで難民の子どもたちを訪問
過酷な状況の子どもたちの保護を訴える

【2015年9月23日 ベオグラード(セルビア)発】

9月22日、ユニセフが支援する「子どもにやさしい空間」で子どもたちと遊ぶジョコビッチ大使。
© UNICEF/NYHQ2015-2330/Shubuckl
9月22日、ユニセフが支援する「子どもにやさしい空間」で子どもたちと遊ぶジョコビッチ大使。

ノバク・ジョコビッチ ユニセフ親善大使は、ユニセフ(国連児童基金)が支援するベオグラードの「子どもにやさしい空間」を訪問し、セルビア経由で西ヨーロッパへ向かう難民及び移民の子どもたちを訪問しました。

難民や移民の約3分の1が子どもたち

ジョコビッチ大使は、難民や移民のほぼ3分の1を占める子どもたちの状況に非常に心を痛めました。多くはシリアやアフガニスタン、イラクの暴力から逃れるために避難してきた子どもたちです。

「子どもたちは燃えるような暑さや雨が降る寒い夜に堪えて、家族と共に何日も旅をしてきました。彼らは肉体的に疲れ切り、心の傷を抱えています」とジョコビッチ大使は話しました。「ユニセフが設置した『子どもにやさしい空間』は、子どもたちに安全な休む場所と遊び場、及び、質の高い専門家による心理社会的支援を提供しています」

今年の始め以来、セルビアでは、12万9,947人の人々が難民申請者として登録されました。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の推定によると、少なくとも同数の人々が難民登録をせずにセルビアを通過しているということです。

ジョコビッチ大使、「子どもにやさしい空間」を訪問

ユニセフはマケドニア旧ユーゴスラビア共和国近くのプレセボと首都ベオグラードの2カ所に教材と玩具を配備した「子どもにやさしい空間」を設置しました。それぞれの場所では同時に最大50人の子どもたちが遊んだり、心理社会的支援を受けたりすることができます。

これまでに6歳から10歳までのおよそ1,100人の子どもたちが、これらの安全な場所で休息をとったり、遊んだりしています。「子どもにやさしい空間」は子どもたちへの支援にとどまらず、子どもたちと共に長旅をしてきた親たちが、切望してきた安心を感じられる場所でもあり、親たちはここで受けたケアをとても喜んでいます。

子どもたちを守るための支援

マケドニア旧ユーゴスラビアとセルビアを結ぶ鉄道の上を歩く人々。
© UNICEF/NYHQ2015-2204/Georgiev
マケドニア旧ユーゴスラビアとセルビアを結ぶ鉄道の上を歩く人々。

現在の危機的な状況に対応して、ユニセフ・セルビア事務所では、最も弱い立場にある子どもたちや家族を特定し、適切な支援を提供するために、プレスボとベオグラードでソーシャルワーカーの追加採用を行っています。ソーシャルワーカーはまた、同伴する保護者がいない子どもが見つかった場合の対応方法の基準作りを支援しています。

プレスボとベオグラードには、授乳中の母親が母乳育児を続けられるように、また母乳育児についての情報を得られるように、2カ所の母親と赤ちゃんのためのコーナーが設置されています。これらの場所では約200人の乳児と幼い子どもたちが食事を摂り、子どもたちの栄養状態のモニタリングが行えるようになる予定です。

多くの家族が、近年の紛争で使用された地雷や不発弾が未だ残るクロアチアを通過しているため、難民や移民の人々がその犠牲とならないよう、ユニセフはパートナー団体と共に地雷に関する情報提供を行っています。

子どもの適切な保護を

「難民や移民の子どもたちは、子どもの権利条約に則って、適切に保護されなければなりません」と、ジョコビッチ大使は話します。「ここにいる難民の子どもたち、またヨーロッパにいる他の多くの難民や移民の子どもたちは不適切な環境で暮らしています。彼らは屋外で眠っています。冬が近づくにつれ、特に幼い子どもたちの健康は危機に晒されるのです」

「こういった絶望的な状況下にある子どもたちを救うための最善の方法は、この莫大な人口移動の根本要因を解決するための協働です。紛争を終結するためのより積極的な外交努力を通じて、さらには、難民の出身国への開発及び人道支援の提供によって、解決していくのです」と、ジョコビッチ大使は付け加えました。

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