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日本ユニセフ協会
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ミャンマー
子どものために、平和で寛容な社会を
宗教リーダーたちの共同声明を歓迎

【2015年10月21日  ヤンゴン(ミャンマー)発】

小学校3年生の女の子(ミャンマー)。

© UNICEF/UNI180253/Holmes

小学校3年生の女の子(ミャンマー)。

ユニセフ(国連児童基金)は、信仰する宗教にかかわらずすべての子どもたちが健全に成長するために不可欠な条件として、宗教の自由と寛容を尊重しようと呼びかける、ミャンマーの “Interfaith for Children”(宗教を越えた子どもたちのための協力)による声明を歓迎しています。この声明は、子どもたちのニーズと権利を2015年の選挙の中心に据えなければならないという、宗教を越えた合意を受けて発表されました。

人口の3人にひとりは子ども

声明の中で、仏教、キリスト教、ヒンドゥー教、イスラム教のリーダーたちは、この国の人口の3分の1は子どもであるとし、「いま私たちが子どもたちのためにすることは、彼らの将来に大きな影響を及ぼします」と述べています。また、ミャンマーにとって歴史的な選挙となる今年の選挙では、子どもを中心に据え、調和を最優先に、平和的で自由と公正さをもって行われるべきであると国民と政治家に訴えています。

今回の声明は、 Interfaith for Childrenがつくられた2014年4月以来、初めて出されたものです。発足時には、子どもの保護や生存、教育への支援のために、ミャンマーの歴史上初めて4つの宗教のリーダーが一堂に会しました。

ユニセフ・ミャンマー事務所代表のバートランド・バインベルは、これを受け、「宗教リーダーたちは、それぞれの宗教活動の中で人々の信頼を得て、子どもの権利を促進する上で重要な役割を果たします」と述べています。

さらに、「ミャンマーの将来は、今、ミャンマーの社会が子どもたちのために何ができるかにかかっています。次の選挙は、子どもたちのための新しい政策や目標、資金を約束するだけでなく、調和的な発展に不可欠な平和と寛容の価値に目を向ける絶好の機会となるでしょう」と話しました。

Interfaith for Childrenの声明(英語)はこちら

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Interfaith for Childrenとは

2014年にユニセフやミャンマーの主要な4宗教のリーダーのパートナーシップによってつくられた、宗教を越えた協力を促進するためのプラットフォーム。2014年4月に署名された共同宣言に基づき、子どもの権利の実現と宗教や民族の多様性を尊重する寛大な社会の構築に取り組んでいます。

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