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日本ユニセフ協会
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気候変動の矢面に立つ子どもたち
洪水リスクの高い地域で暮らす子ども5億人超
ユニセフ、COP21を前に報告書発表

【2015年11月24日  ニューヨーク/ジュネーブ発】

報告書『Unless we act now: The impact of climate change on children (今行動しなければ:気候変動による子どもたちへの影響) 』

報告書『Unless we act now: The impact of climate change on children (今行動しなければ:気候変動による子どもたちへの影響) 』

5億3,000万人の子どもたちが洪水の発生頻度が極めて高い地域で暮らし、1億6,000万人の子どもたちが厳しい干ばつが発生する地域で暮らしています。ユニセフ(国連児童基金)は、これらの子どもたちが気候変動の脅威に大きく晒されていると、今月開催のCOP21に先駆けて発表した報告書『Unless we act now: The impact of climate change on children (今行動しなければ:気候変動による子どもたちへの影響) 』で指摘しています。

気候変動の影響を受ける子どもたち

「これらの数字は、今、緊急の行動が必要とされていることを裏付けるものです」とユニセフ事務局長のアンソニー・レークは述べています。「今日の子どもたちは、気候変動に対する責任が最も小さいにもかかわらず、彼らやその次の世代こそが、気候変動の影響を受けながら生活を送ることになるのです。そして、物事の大抵がそうであるように、最も深刻な脅威に直面するのは、最も不利な立場に置かれたコミュニティなのです」

砂煙の中、幼い妹を抱えて歩くチャドの女の子。

© UNICEF/NYHQ2010-1163/Gangale

砂煙の中、幼い妹を抱えて歩く女の子。(チャド、2010年撮影)

気候変動は、干ばつや洪水、熱波、その他の過酷な気象状態だけの問題ではありません。それらは、死や危機をもたらす可能性があるとともに、子どもたちが命を落とす主因となる栄養不良やマラリア、下痢などの蔓延につながる恐れがあります。そして、危機が起こる以前から適切な水と衛生環境を奪われていた子どもは、洪水や干ばつ、暴風雨などの危機により影響を受けやすく、また早急に回復することも難しく、さらには後続の危機に直面した際により高いリスクに晒される、という負のサイクルを生み出す恐れもあるのです。

洪水の発生頻度が極めて高い地域で生活する子どもたちの圧倒的多数がアジアの子どもたちであり、干ばつのリスクが高い地域で暮らす子どもたちの大多数がアフリカの子どもたちです。

気候変動がもたらす危機を防ぐために

洪水の水が引かない中、学校に登校する生徒たち。

© UNICEF/BANA2014-01704/Paul

洪水の水が引かない中、学校に登校する生徒たち。(バングラデシュ、2014年撮影)

11月30日~12月11日の日程で、パリで開催される国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)に集う世界のリーダーたちは、温室効果ガス排出削減に関する国際的合意を目指しています。それは、気温の壊滅的な上昇の可能性を抑えるために不可欠なことであると、大部分の専門家が述べています。

「気候変動がもたらす危機を防ぐために何をすべきかを、私たちは知っています。行動をしないということは、非良心的で受け入れ難いものです。子どもたちのために、この地球のために、COP21で正しい選択をする責任が、私たちにはあるのです」(レーク事務局長)


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