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日本ユニセフ協会
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中央アフリカ共和国
蔓延る暴力、困難が続く人道支援
ローマ法王が訪問、和解を訴える
子どもたちが歌う平和の歌

【2015年11月29日  バンギ発】

母親を失い、学校を辞めて妹や弟の面倒をみている15歳の少女。

© UNICEF/PFPG2015-3441/Le Du

母親を失い、学校を辞めて妹や弟の面倒をみている15歳の少女。

中央アフリカ共和国で武力衝突が勃発してから3年近くが経過し、推定120万人の子どもたちが緊急に人道支援を必要としています。ユニセフは、すべての紛争当事者に向け、危機の影響下にいる人々への人道支援に取り組む組織や団体に、無制限のアクセスを許可するよう呼びかけています。

3年続く暴力

「この国に蔓延る暴力は、子どもたちの生活に壊滅的な影響を与えています」とユニセフ・中央アフリカ共和国事務所代表の、モハメッド・フォールは述べています。「人道支援のニーズは非常に大きく、それらに応えるためには、無制限のアクセスと国際社会の支援が必要です」

中央アフリカ共和国では、2012年12月に最初の衝突が起き、2013年12月に起きた衝突は首都バンギで数十万人が避難を余儀なくされるほどで、危機レベルに達しました。ユニセフは、それらの暴力によって200万人以上の子どもたちが影響を受けていると見積もっています。

国内で避難生活を送っている40万人近くに加え、9月に新たに起きた衝突によって新たに3万9,000人がバンギでの避難生活を余儀なくされています。さらに50万人が周辺国に逃れて難民として暮らしています。

困難を極める人道支援

安全面の問題や資金不足が、緊急の人道支援活動にリスクをもたらす一方で、支援物資を運ぶ車両に対する攻撃が、国内の支援物資の輸送に脅威をもたらしています。

戦闘の影響を受けていない地域でさえ、コミュニティは支援を必要としています。人口の約3分の1は安全な飲料水へアクセスできず、5歳未満児の41%は慢性的な栄養不良です。

このような大規模な緊急事態のなか、人道支援に必要な資金は不足しています。最も脆弱な立場にいる人々にユニセフが命を守る緊急支援を届けるためには、2015年だけで7,090万米ドルが必要とされていますが、これまでに集められた資金はそのわずか50%を少し上回る、3,700万米ドルです。

ローマ法王が訪問、子どもたちが歌う平和の歌

中央アフリカ共和国を訪問したローマ法王フランシスコ聖下。

© UNICEF CAR/2015

中央アフリカ共和国を訪問したローマ法王フランシスコ聖下。

2015年11月29日、和解の促進を目的として、ローマ法王フランシスコ聖下が2日間の日程で中央アフリカ共和国を訪問しました。

法王の到着に先立ち、平和の歌がラジオで流されました。国民の団結と終わりを訴えるその歌詞は3人の子どもたちが考えたもので、国内の主要なラジオ放送局の協力の下、ユニセフが主催する公募で選ばれました。また歌声は、別の3人の子どもたちによるものです。

「この子どもたちの声に多くの人々が耳を傾けること、そして今回の法王の訪問が和解を促進することを期待しています。この国は、平和を切実に必要としているのですから。」(フォール代表)

子どもたちが作詞し、子どもたちが歌う平和の歌は、UNICEF Radioでお聞きいただけます。


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