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日本ユニセフ協会
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欧州難民危機
イタリアへの航海急増に警鐘
密航者の多くが、保護者を伴わない若者

【2016年5月29日  ニューヨーク/ジュネーブ発】

一時受け入れ所に身を寄せる、保護者を伴わずにイタリアに辿り着いたガンビアの少年。

© UNICEF/UN020014/Gilbertson / VII Photo

一時受け入れ所に身を寄せる、保護者を伴わずにイタリアに辿り着いたガンビアの少年。

ユニセフ(国連児童基金)は、地中海でこの1週間に死亡した難民・移民の数に、警鐘を鳴らしています。その多くが、保護者の同伴のない子どもたちであったと考えられます。

保護者を伴わずに海を渡る若者たち

リビアからイタリアへ渡る危険な航海をする子どもの難民・移民が夏に増加することを見越して、ユニセフはまもなく、イタリア政府とともに子どもの保護に関する支援を開始します。海を渡る子どもたちの圧倒的多数は、保護者を伴わない若者で、旅路のあらゆる段階で残虐な虐待、搾取、ときには死に至る危険に直面します。

イタリアのシチリア島パレルモに辿り着いた難民や移民たち。

© UNICEF/UN020000/Gilbertson VII Photo

イタリアのシチリア島パレルモに辿り着いた難民や移民たち。

「私が、こうした旅をしている子どもたちから個人的に聞いた話は、恐ろしいものです。子どもたちがこのような悲劇に直面するなどあってはならないことです。子どもたちの命は、お金のことしか頭にない密入国業者の手にゆだねられているのです」とユニセフのヨーロッパ難民危機特別コーディネーターであるマリーピエール・ポワリエールは述べました。

今年に入って、毎月平均で1,000人の同伴者のない子どもたちがイタリアに到着していますが、その数は今後数カ月で急増するとユニセフは予想しています。

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