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日本ユニセフ協会
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シリア・アレッポ
小児科診療を続ける病院、再度標的に
ユニセフ・中東・北アフリカ地域事務所代表 声明

【2016年6月8日  発】

シリア国内で病院や保健施設が相次いで攻撃を受けていることに対し、ユニセフ(国連児童基金)の中東・北アフリカ地域事務所代表ピーター・サラマは声明を発表しました。

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中東・北アフリカ地域事務所代表による声明

予防接種を受ける順番を待つシリアの子どもたち。

© UNICEF Syria/2016

予防接種を受ける順番を待つシリアの子どもたち。

ユニセフは今日、アレッポ市内東部の3つの医療施設が3時間の間に攻撃されたことを確認しました。被害を受けた施設は、アル・バヤン病院とその300メートル圏内に隣接するアル・ハキーム病院、そしてアブドゥルハディ・フェアズ診療所です。

ユニセフが支援するアル・ハキーム病院は、現在も小児科診療を続けている数少ない病院のひとつです。この病院が攻撃を受けたのは2度目です。

シリアで起きているこの破滅的な戦闘には、抑制も均衡もありません。

5年以上続く紛争は、何百万人ものシリアの人々に、日常的に悲劇をもたらしています。生後わずか数日の乳児を含む子どもたちは、傷つき、治療を求めながら息を引き取っています。保健・医療従事者も勤務を続ける中で負傷し、命を落としています。

人々の命を守るために必要な医療・保健ケアを提供する医療施設の多くが、攻撃を受けて損壊あるいは破壊されています。過去2週間だけで、シリア国内の6つの保健施設が攻撃を受けました。

これらの事態は、間違いなく、倫理基準を揺るがすはずです。シリアの子どもたちがこのように苦しんでいる現状を、私たちはあとどれくらいの間、許しておくのでしょうか。

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