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日本ユニセフ協会
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イエメン
紛争で保健システムが危機的状況に
ユニセフ、国内全土で支援キャンペーン
60万人以上の5歳未満児に支援を届ける

【2016年9月28日  サヌア(イエメン)発】

紛争が今も続くイエメンで、ユニセフ(国連児童基金)とパートナーは、女性と子どもの命を守るために重要な保健・栄養支援を届けるアウトリーチ・キャンペーンを実施しました。

保健・栄養分野の支援

サヌア郊外の避難民キャンプの仮設テントの前に座る母娘。(2016年8月撮影)※本文との直接の関係はありません。

© UNICEF/UN028051/Fuad

サヌア郊外の避難民キャンプの仮設テントの前に座る母娘。(2016年8月撮影)※本文との直接の関係はありません。

このキャンペーンは9月24日から29日までイエメン全土で実施され、60万人以上の5歳未満児と18万人の妊婦および授乳期の母親に、保健・栄養分野の様々な支援が届けられました。これらの支援には、予防接種、ビタミン補給、虫くだしの投与、栄養不良状態の検査、子どもの感染症治療、女性への産前産後ケアが含まれます。

3万4,000人以上の保健員が、監督するスタッフ880人のサポートのもと、国内の333の地区を手分けして訪れました。保健員たちは、1万台以上の車と、オートバイやロバなどの交通手段を用いて、あるいは、自らの足で長距離や険しい道のりを歩いて各地に赴き、子どもたちと女性に支援を届けました。

「私たちは、統合的なアウトリーチ支援を実施する回数を増やすとともに、支援対象の地理的範囲を国内の全地域に拡大しました。この結果、辿り着くことが最も難しく、特に紛争による影響が最も甚大なコミュニティに、医療支援を届けることができました」と、ユニセフ・イエメン事務所代表のジュリアン・ハーネスは述べています。

紛争による壊滅的な被害

紛争によってイエメンの保健・栄養システムは壊滅的な被害を受け、何百万人もの子どもと女性の命が危機に晒されているため、このキャンペーンは非常に重要な時期に実施されました。

「保健システムが危機的状況にあるなかで、このようなアウトリーチ・プログラムは助けにはなるものの、長期的に持続可能なものではありません。アウトリーチ・キャンペーンの実施だけでは、この人口の医療ニーズには対応しきれません。保健システムの復旧が、緊急に求められています」(ハーネス代表)

イエメン保健省は先日、プライマリ・ヘルスケア・システムを運用するための基本的な費用が賄えなくなった、と発表しました。このことは、薬を店舗から遠隔地の診療所に届けるといった医薬品の運搬ができなくなること、動力となる燃料や電気の供給が途絶え、温度変化に弱いワクチンや薬を保存するための冷蔵庫が使えなくなること、そして、診療所で明かりを灯せなくなることを意味します。

子どもたちの危機

イエメンで危機的な状況にある子どもの数は、驚くべきものです。2,500万人が下痢になる恐れがあり、1,300万人が急性呼吸器感染症に感染する恐れがあります。また、1,500万人が栄養不良状態、37万人が重度の急性栄養不良状態に陥っています。

ユニセフは支援を拡大し続けていますが、人道的支援のニーズは膨大です。1月以降、ユニセフは、子ども4,600万人以上にポリオの予防接種、子ども13万3,000人以上に重度の急性栄養不良に対する治療ケア、そして、16万8,000人以上の妊婦および授乳中の母親に対して、赤ちゃんや自身のケアについての啓発を含む、妊娠期と産後に必要な支援を提供しました。

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