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日本ユニセフ協会
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イラク・モスルでの軍事作戦に警鐘
50万人以上の子どもたちに重大な危険
ユニセフ、物資や支援チームを配置

【2016年10月18日  バグダッド(イラク)発】

イラク北部の都市モスルを奪還する軍事作戦が開始されることを受け、ユニセフ(国連児童基金)は今日、モスルに住む50万人以上の子どもとその家族が今後数週間で極めて重大な危険に晒されるだろう、と警鐘を鳴らしました。

ユニセフ、物資や支援チームを配置

イラク・モスルの避難民キャンプで、支援物資を受け取る避難民の子どもと女性。(2016年10月3日撮影)

© UNICEF/UN035106/Anmar

イラク・モスルの避難民キャンプで、支援物資を受け取る避難民の子どもと女性。(2016年10月3日撮影)

「モスルの子どもたちは、この2年間にわたりすでに大きな苦しみを味わっています。これから多くの子どもたちが強制的に移住させられたり、戦線の間で身動きが取れなくなってしまったり、激しい攻撃を浴びる可能性があります」とユニセフ・イラク事務所代表のピーター・ホーキンスは指摘しました。

ユニセフは、15万人以上の人々をすぐに支えることができる十分な水、トイレ、衛生キットをすでに配備しており、今後数週間の内には35万人以上に支援を届ける計画を立てています。また、子どもたちの深刻な精神的トラウマや身体的外傷に対処するため、現場へ向かう支援チームが準備を整えています。

さらにイラク保健省とともに、ポリオやはしかなどの感染症に対する予防接種キャンペーンを始めるため、ユニセフは50以上の保健チームを待機させています。

「子どもたちがどこにいようと、ユニセフは子どもたちと共にいます。そのために、私たちは夜昼なしに活動を続けています」とホーキンスは述べました。

ユニセフはこの紛争に関わるすべての当事者に対し、子どもたちとその家族がこの暴力が激化する時期を安全に乗り越えられるよう、子どもたちを保護し国際人道法を遵守するように求めています。

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