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日本ユニセフ協会
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シリア・近隣諸国
厳冬到来、必要性を増す越冬支援
資金3,800万米ドル足りず
100万人以上の子どもに影響も

【2016年12月20日  アンマン(ヨルダン)発】

例年にない低い気温と冬の厳しさが中東地域に到来し、この地域の危機の影響を受ける何百万人もの子どもは危険な状況に置かれています。日に日に寒さが増しており、冬用衣類や毛布、越冬支援物資など、命を救う支援を子どもやその家族へ迅速に届けていく中、ユニセフ(国連児童基金)は3,800万米ドルの資金不足に直面しています。

冬の過酷な状況に置かれる子どもたち

東部アレッポから逃れ、シェルターに身を寄せる1歳の女の子。

© UNICEF/UN044450/Al-Issa

東部アレッポから逃れ、シェルターに身を寄せる1歳の女の子。

氷点下の気温や荒天、そして多くの降雪を伴う厳しい冬の天候は、シリアとイラクにおける紛争の影響を受けてすでに最低限のもので辛うじて生き延びている状態の家族にとって、更なる困難をもたらすと予想されています。多くの人々は暴力によって故郷を追われ避難民キャンプや仮設の避難所に住んでおり、今の刺すような寒さに対する対策をほとんど持ち合わせていません。

「冬の数カ月間は、この地域の弱い立場にある子どもたちにとって、さらに苛酷です」とユニセフ中東・北アフリカ地域事務所代表のヘルト・カッペラエレは述べました。「彼らは何カ月にも及ぶ栄養不良状態と保健ケアの欠如によって弱っており、寒さによる低体温症や深刻な呼吸器感染症にかかる高いリスクを負っています。支援がない限り、冬は彼らの多くにとってまた一つの厳しい宣告となるかもしれません」

何年にもわたる紛争で疲れ果てた家族たちは、移動と失業によって困窮し、資産を使い果たしており、暖かい衣類や暖房用の燃料を購入することがほぼ不可能となっています。

ユニセフ、命を守る越冬支援を届ける

ユニセフ支給の冬服の中に、自分のサイズのものを見つけて喜ぶ男の子。この男の子は、アレッポ東部から避難している。

© UNICEF/UN044437/Al-Issa

ユニセフ支給の冬服の中に、自分のサイズのものを見つけて喜ぶ男の子。この男の子は、アレッポ東部から避難している。

この冬、ユニセフはシリア、イラク、ヨルダン、レバノン、トルコ、エジプトに暮らす250万人の子どもに冬用衣類や保温性の高い毛布、また子どもたちの家族に一時的な現金給付などの支援を届けることを目標としています。こうした人々の多くは、何も持たずに紛争から避難しました。ユニセフは越冬支援として、地域の脆弱な子どもとその家族のために、学校用の暖房、制服、暖かい衣類、現金給付などの支援を確実に届けていきます。

この越冬支援は、この地域の何百万人もの困難な状況にある子どもに対しユニセフがこれまで届けてきた保健、栄養、水と衛生、子どもの保護、教育の分野における支援に加えて行われています。

衣類、スカーフ、手袋、靴、暖かい毛布を含む冬用キットの配布、及び一時的な現金給付はすでに始まっています:

  • シリアでは、冬用キットが5万人近くの子どもたちに配布されました。配布先には、アレッポ東部から避難してきた子どもが暮らす避難所も含みます。
  • レバノンでは、学校用の暖房の提供によって、9万5,000人の子どもが支援を受けました。
  • ヨルダンでは、5万人以上の子どもが越冬のための現金給付を受けました。
  • イラクでは、3万8,000人の子どもと400人の妊産婦が冬用衣類を受け取りました。

実際の支援を上回る支援ニーズ

しかしながら現在、支援ニーズは、実際の支援を上回っています。この地域で暮らす脆弱な立場に置かれる子どもたちを厳しい寒さから守るためにユニセフが早急に必要とする8,200万米ドルの資金うち、確保できているのは50%強にすぎません。包囲された、あるいは支援を届けることが困難な地域に暮らす子どもたちもいます。更なる資金を調達できない限り、ユニセフは追加の冬用衣類や命を守るためのサービスを提供することができず、寒さの中100万人以上の子どもに支援が届かない可能性が生じています。

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