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日本ユニセフ協会
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シリア危機6年
避難民の子どもたちから世界へ、歌のメッセージ
「心の鼓動」発表
視覚障害の少女(10歳)の歌声にのせて

【2017年3月15日  ベイルート(レバノン)/アンマン(ヨルダン)発】

本日、ユニセフ(国連児童基金)とユニセフ中東・北アフリカ地域親善大使のザード・ディラーニ(Zade Dirani)氏は、シリアの子どもたちから世界へ希望のメッセージを伝えるシリアのための歌「心の鼓動(“Heartbeat”)」を発表しました。シリア紛争が始まって6年を迎えるに際して制作されたこの歌の中で、子どもたちは世界に対し、子ども時代を取り戻したいという当たり前の望みを訴えています。

視覚障害の少女(10歳)の歌声にのせて

シリアの歌「心の鼓動」より(2017年2月14日撮影)

© UNICEF/UN055717/

シリアの歌「心の鼓動」より(2017年2月14日撮影)

この歌は、ディラーニ氏が作曲しユニセフに寄贈したもので、シリアの国内避難民で生まれつき視覚障がいのある10歳の少女アンサムさんが歌っています。歌の動画は、シリア国内の激しく破壊された地域で撮影され、避難民となっている子どもたちが周囲の瓦礫に明るい色のペンキを塗っている様子を描いています。

登場する22人の女の子と18人の男の子は、ユニセフが支援するシリアの避難民家族のための仮設住居で暮らしています。仮設住居では、ユニセフとパートナー団体が協力して、子どもたちに演劇、芸術、音楽やお絵かきなどを含む心理社会的ケアを提供しています。

「音楽は人々を結びつけ、希望の光を灯しつづける驚くほどのパワーをもっています」とディラーニ氏は語ります。「彼ら同様に多くを失った何百万人もの子どもたちを代表して、子どもたちが願いを訴える声に私たちは耳を傾けなければなりません。子どもたちが望んでいるのは、子ども時代を取り戻し、彼らが始めたわけではない戦いを終わらせ、平和に暮らすこと、ただそれだけです」

子供時代を取り戻すために

アレッポ東部の学校に通う子どもたちと話すユニセフ中東・北アフリカ地域事務所代表ヘルト・ カッペラエレ(2017年3月14日撮影)

©UNICEF/Syria/2017/Al-Issa

アレッポ東部の学校に通う子どもたちと話すユニセフ中東・北アフリカ地域事務所代表ヘルト・ カッペラエレ(2017年3月14日撮影)

リード・シンガーのアンサムさんは、紛争により家を追われ国内避難民となった300万人のシリアの子どものひとりです。ユニセフは、シリア全土で、このような子どもたちに心理社会ケアを提供し、彼らの日常を建て直し、子ども時代を取り戻す手助けをしています。

「数日前に、アンサムさんに会うことができました。彼女は驚くべき少女です。彼女の歌声は廃墟を建て直すことはできないかもしれませんが、彼女が歌うこの歌が、シリアと世界の人々を結びつけることを願っています」とユニセフ中東・北アフリカ地域事務所代表ヘルト・カッペラエレは話しました。「この歌は、決して希望を失わず、シリアの明るい未来を信じようと背中を押してくれます。そこでは、どの子もみなもう一度子どもに戻れるのです」

 

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■ザード・ディラーニ(Zade Dirani)氏について

ザード・ディラーニ氏は、ヨルダン出身の作曲家・ピアニストでありユニセフの親善大使(中東・北アフリカ地域大使)を務めています。彼が設立したザード・ディラーニ平和と理解基金は、紛争地を含む世界中の若い音楽家に奨学金を提供しています。

■アンサム(Ansam)さんについて

アンサムさん(10歳)には、生まれながらに視覚障がいがあります。紛争のために彼女の家族は、ダマスカス郊外州のハラスタ(Harasta)から逃れてきました。ユニセフの協力で、彼女は心理社会ケアプログラムに参加し、ウード(アラブの伝統的な弦楽器)とギターを習っています。

アンサムさんの歌は、ユニセフがシリア全土で支援する「子どもにやさしい空間」で、紛争の経験で深いトラウマを抱えるこどもたちに、感情や想像力の育成、心理社会的ケアのために使用されています。


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