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日本ユニセフ協会
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インドネシア
女性ウラマー会議が児童婚防止提案
婚姻適齢を16歳から18歳に引き上げ
ユニセフ、画期的な出来事と歓迎

【2017年5月1日  ジャカルタ(インドネシア)発】

ユニセフ(国連児童基金)は、インドネシア女性ウラマー会議による、児童婚を終了させ法的婚姻適齢を16歳から18歳に引き上げるという提案の発表を歓迎します。

「有害」な慣習を終わらせるために

ユニセフの支援を受ける小学校の子どもたち (インドネシア・マムジュ)2016年2月撮影※本文との直接の関係はありません。

© UNICEF/UN011092/Rizky Henrile

ユニセフの支援を受ける小学校の子どもたち (インドネシア・マムジュ)2016年2月撮影※本文との直接の関係はありません。

インドネシアで初めての権威ある女性イスラム聖職者たちによる会議が、西ジャワ州のチルボンで開催され、女の子の婚姻適齢を16歳と定めた1974年の婚姻法の改訂を強く促しました。

この提案は、両親、教育者、社会や政府に対して、児童婚が少女たちの教育、健康、収入機会や安全を制限するものであり、この「有害」な慣習を終わらせる責任があることを訴えました。そして、女の子がおとなになる前に結婚することを防止することを「義務」としています。

婚姻法では、婚姻適齢を21歳と定めています。しかし、両親の同意があれば、男性は19歳から結婚が許され、女の子は16歳から結婚することが可能です。両親はまた、年齢の下限なく、宗教裁判所または地方裁判所にさらに早く結婚するための特例措置を申請することができます。

「この提案は、毎日平均3,500人以上の女の子が結婚するインドネシアで、児童婚を終わらせるための取り組みにとって画期的な出来事です。」とユニセフ・インドネシア事務所代表のグニラ・オルソンは述べました。「18歳未満で結婚する女の子たちの健康は、早い妊娠のために深刻な危険に晒されることになります。そして、ほとんどの女の子たちは学校を中退します。健康で十分な教育を受けた女の子たちは、社会の繁栄の基礎となるのです」

結婚する男女の4組に1組の花嫁は子どもです。国家統計局の最新のデータによると、2012年に134万8,886人が18歳未満で結婚しました。このうち、29万2,663人の女の子が16歳未満で、11万198人は15歳未満でした。1974年の婚姻法は、18歳未満の結婚を禁止した2002年の子ども保護法に矛盾しています。

子どもの花嫁は、後期中等教育を終了できない確率が結婚の遅い女の子たちの6倍におよび、就業の機会や職業における昇進が制限され、虐待や家庭内暴力を受ける危険を高めます。女の子たちが12年間の学校教育を修了させることを確実にすることは、結婚年齢を遅らせることに効果的であることが証明されています。

持続可能な開発目標(SDGs)実現に向けて

宗教省の Lukman Hakim Sayfuddin大臣は、閉会の言葉として、法的婚姻適齢を16歳から18歳に引き上げるとした女性ウラマーたちの提案を政府に提出することを約束しました。

オルソンは、法律の改訂は慣習を終わらせるための重要な一歩としてこの提案を歓迎しました。「この提案は、インドネシアが「持続可能な開発目標(SDGs)」の実現に向けた取り組みにおいて、子どもたちを守る主導的役割を担うことを裏付けるものです」と話しました。

インドネシアはSDGsを2030年までに達成することを約束しており、その目標の1つである目標5.3は女性および女の子に対する未成年者の結婚を含むあらゆる有害な慣行を撤廃することを掲げています。インドネシアはSDGsの進捗状況を、7月にニューヨークにおいて開催される国連2017年ハイレベル政治フォーラムにおいて発表します。

「目標の達成には、宗教的指導者の支持が必要不可欠です。ユニセフは、この提案のフォローアップ会議の開催を歓迎します。女の子たちが力をつけることで、すべての人が恩恵を受けるのです」(グニラ)


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