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日本ユニセフ協会
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コレラ大流行のイエメンへ
36トンの医薬品や浄水剤を空輸
「一刻を争う」事態、治療センターの増設も

【2017年6月28日  サヌア(イエメン)発】

ユニセフ(国連児童基金)は、世界最悪のコレラ大流行への対応を強化するため、医薬品や浄水剤を含む、命を守るための救援物資36トンを航空機3機でイエメンに空輸しました。

「一刻を争う」事態、治療センターの増設も

ユニセフの人道支援物資を載せたトラック (イエメン・サヌア)2017年6月22日撮影

© UNICEF/UN070184/Althylua

ユニセフの人道支援物資を載せたトラック (イエメン・サヌア)2017年6月22日撮影

救援物資には、1万人以上の人々を治療する経口補水塩(ORS)75万袋や、1,050万錠の浄水剤、その他の衛生用品が含まれます。

「事態は一刻を争います。ユニセフはパートナー団体と協力して、患者を治療し、コミュニティで注意喚起を行うだけでなく、救援物資や医薬品を一刻も早く補充・供給するべく活動しています」ユニセフ・イエメン事務所副代表のシェリン・バーキーは述べました。「今後数日以内に、追加の必要な支援物資が空輸で届けられる予定です」

コレラは、たった2カ月でイエメンのほぼ全ての県に蔓延しました。コレラが原因で亡くなった人の数は少なくとも1,300人にのぼり、そのうち4分の1は子どもです。医師、看護師、水処理技術者やごみ処理者を含む公務員には約10カ月間給料が支払われていません。

コレラの発生が4月27日に報告されてから、ユニセフは60万袋あまりの経口補水塩、2万袋の点滴静注液を経口補水所や家庭に提供しました。またパートナー団体とともに、イエメン国内全土に488カ所の経口補水治療所と20カ所以上の下痢性疾患治療センターの設立を支援しました。

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