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ユニセフ協会からのお知らせ

「悲しい顔の子どもたちがこの世界からいなくなるように!」
鳩山総理夫人と20歳のアスリートが
アグネス大使&子どもたちと「子どもの権利条約」20年をお祝い

【2009年11月24日 東京発】

© 日本ユニセフ協会

11月20日、「子どもの権利条約」が誕生して、満20年になりました。

これを記念するイベントが、世界各地で開催される中、東京のユニセフハウスでは、鳩山幸総理夫人や、「子どもの権利条約」と同じ年に生まれた水泳の立石諒選手と入江陵介選手が、日本ユニセフ協会大使のアグネス・チャンさん、外務省人権人道担当大使の上田秀明さん、西町インターナショナルスクールの子どもたち、そして、忙しい公務の合間を縫って駆けつけてくださった、江田五月参議院議長はじめ多くの国会議員の方々と、「子どもの権利」採択20周年を祝うセレモニーが開催されました。

進展と課題

「子どもの権利条約」がこの世に生まれてから、子どもたちを取り巻く人権状況には、さまざまな進展・改善がみられました。例えば、5歳未満の子どもの死亡率は、年間1250万人から880万人に減少。学校に通えない子どもの数も、2002年の1億1500万人から2007年には1億100万人に減少しています。また、16億人の人たちが、より安全な水を利用できるようになり、予防接種やマラリア予防のための蚊帳も広く普及しました。

しかし、まだまだ課題は残されています。今でも年間880万人もの幼い命が失われています。死亡率の高さや就学率の低さなどは、貧しい地域や農村に集中しています。男の子に較べて、女の子の状況が、往々にして厳しい現状もあります。
予防接種や学校に通うための「前提」になる、出生登録すらされていない子どもが5100万人もいます。

「権利条約ができて、問題点が見えるようになりました。
問題点が見えれば、課題がわかるし、やり方も考えられる。この20年間の成果を励みにしつつ、さらに努力をして、 すべての子どもたちの権利が守られる世の中になっていけたらいいなと思います。」「子どもたち守るには、まず政治力が大切。政治家のみなさんには、いろんなことを決める時に、まず子どもたちのことを考えてほしい。」式典の冒頭、アグネス大使は訴えました。

世界の子どもたちのために

この日、強化合宿などで忙しいスケジュールの合間を縫って駆けつけてくれたのは、「子どもの権利条約」が採択された年と同じ年にこの世に生を受けられた競泳界の新星、立石諒選手(20歳)と入江陵介選手(19歳)。ゴーグルの日焼け跡がくっきりと残るお2人は、今日の感想を次のように述べられました。

© 日本ユニセフ協会

「今まで海外遠征の時などに、日本は恵まれているなっと感じたとこがあって。自分と同い年の『権利条約』を、私自身も大切にしていきたい。」(立石選手)

「僕たちは充実した学校生活、競技生活を送れている。一方、世界では、未だに多くの小さな命が失われている。そういうことを変えていくために、僕たちも協力していきたい。」(入江選手)

日本政府の約束・国会議員の誓い

© 日本ユニセフ協会

日本政府を代表して式典に参加された外務省の上田秀明人権人道担当大使は、「自分で自分の権利を守ることができない子どもたちの権利を守るのは、大人の責任。」「政府として、条約の推進に一層努力します。」と、日本政府として、今後も世界の子どもたちのためにリーダーシップを発揮し続けることを約束。

参加された国会議員の方々を代表して、江田五月参議院議長も、「条約が出来てから、Children Firstというスローガンが叫ばれ続けて20年。果たして政治はChildren Firstだったでしょうか?」「子どもたちに選挙権はありません。だからこそ、私たち国会議員が頑張らなくてはなりません。」と、力強いメッセージを発信してくださいました。

「みんなで団結。友愛の精神で!」

© 日本ユニセフ協会

この日、スペシャルゲストとして参加された、鳩山幸総理夫人。西町インターナショナルスクールの子どもたちに囲まれながら、「世界にはいろんな環境で、苦境にさらされている子どもたちがたくさんいます。悲しい顔の子どもがこの世界からいなくなるように、みんなで団結し手をつないで、友愛の精神で頑張っていきたいと思っています。」と、国民に向けたメッセージを発信してくださいました。



国会議員の皆様から祝電を頂戴しました
その一部を紹介いたします

「子どもの権利条約採択以来20年、子どもたちを巡る人権状況が改善されたとはいえ、武力紛争や貧困に起因する子どもたちへの人権侵害は後を絶ちません。加えて情報が氾濫する今日、児童ポルノなど新たな性的虐待も深刻です。様々な課題山積の中、未来を担う子どもたちが権利の主体として尊重され、最善の利益を享受できるよう、子どもの権利条約の更なる具体化に向けた貴協会のご活動のご発展を期待申し上げます。」

千葉景子法務大臣

「もとより文部科学省は基本的人権に十分配慮した教育が学校においてなされるよう尽力してきましたが、「子どもの権利条約採択20周年」を契機に、一人一人を大切にした教育が施され、すべての子どもたちが、生き生きと充実した学校生活を送ることができるよう、より一層の努力をしてまいります。

川端達夫文部科学大臣

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