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日本ユニセフ協会からのお知らせ

フィリピン台風30号緊急募金 受付終了について

© UNICEF Philippines/2014/JReyn

全国のみなさまからご支援いただきましたフィリピン台風30号緊急募金は、受付を終了いたしました。

2013年11月8日にフィリピン中央部を襲った史上最大規模といわれた台風30号。子ども590万人を含む1,400万人が被災し、400万人が家を失うなど、甚大な被害をもたらしました。日本ユニセフ協会は、台風30号による被害発生後の2013年11月11日から、ユニセフ『フィリピン台風緊急募金』の受付を開始しました。このよびかけにたくさんの方が応じてくださったおかげで、これまでに11億2,623万5,997円の募金が寄せられました(2015年1月26日集計時点)あらためて皆様のご協力に心より感謝申し上げます。

ユニセフは、現地の各政府や他の国連機関、人道支援団体など協力し、各国政府や各国のユニセフ協会(国内委員会)を通じてみなさまからお寄せいただいた資金や募金に支えていただき、以下の分野で重点的に活動を行いました。

水と衛生
安全な飲み水の提供/浄水剤、貯水器、バケツが入った家庭用水キットの配布/トイレの設置/給水施設の設置/手洗いなど衛生知識の普及

栄養
乳幼児の食事のカウンセリング支援/栄養補助食の提供/被災地域での食糧支援/妊婦への鉄と葉酸の投与/保健員による栄養指導

保健
保健キット、医薬品の提供/予防接種の実施/被災地域への医療チームの派遣/保冷室、保冷装置、発電機、保冷庫、ワクチン運搬用の箱、保冷庫の温度計の提供/コールドチェーン(ワクチン保冷システム)の復旧

教育
テント学級や臨時学級の開設/教材や学用品の提供/学校での保健・衛生指導/教員の育成/災害リスク削減のための研修/教室・デイケアセンターの復旧

子どもの保護
「子どもにやさしい空間」の設置/心のケア支援活動/家族とはぐれた子どもの洗い出し・支援/移動型サービスによる出生登録証の再発行

© UNICEF Philippines/2014/Joey Reyna

<これまでのユニセフの取り組み>


水と衛生
130万人 50万4,209人 31万17人
清潔な水を利用できるようになった人 学校用衛生キットを受け取った子ども トイレを利用できるようになった人

保健
130万人 1万5,707人 150自治体
はしかと風疹の予防接種を受けた 5歳未満の子ども 定期予防接種をすべて受けた 1歳未満の子ども 災害にも対応できるワクチン保冷システム(コールド・チェーン)を提供された自治体

教育
62万4,783人 21万3,200人 3,470人
学用品や物資を受け取った 就学前および学齢期の子ども 仮設学習スペースで学習した子ども 緊急下ならびに災害リスク削減の教育について研修を受けた教育関係者

栄養
51万6,960人 6万8,858人 2万104人
栄養状態の検査を受けた 生後6カ月〜5歳未満の子ども 乳幼児の適切な食事について カウンセリングを受けた 2歳未満の保護者・保育者 鉄と葉酸サプリメントの 必要量を摂取した妊婦

子どもの
保護
4万60人 2,244人 153カ所
「子どもにやさしい空間」を通じて、 心のケアを受けた子ども 子どもの保護に関する研修を受けた ソーシャル・ワーカー、警官、コミュニティの人 設置された「子どもにやさしい空間」
© UNICEF Philippines/2014/Joey Reyna

この1年あまり、ユニセフはより強く、回復力があるコミュニティと社会構造を作るべく、クリエイティブなパートナーシップと革新的な活動を通じて、支援活動を行ってきました。子どもたちは少しずつ日常を取り戻し、災害前よりもよい社会に、と取り組んできたユニセフの取り組みは、少しずつ進展を見せています。これらは、子どもたちを取り巻く環境を改善するためにおこなってきた1年あまりの支援の賜物です。

© UNICEF/NYHQ2014-0121/Giacomo Pirozz

地震や津波、洪水、台風やサイクロン、干ばつなどの自然災害は一瞬にして多くの尊い命を奪い、子どもたちから日常を奪ってしまい、ます。ユニセフは、自然災害で被災した人のために、世界各地で緊急・復興支援活動を行っています。しかしながら、これらの自然災害の中には、その被害状況にもかかわらず、報道が少なかったり、長期間継続しているために人々の注目を集めず、支援が必要にもかかわらず十分な資金が集まらないものがあります。日本ユニセフ協会では、現在世界各地で起きている自然災害で被害にあった子どもたちの支援のために、自然災害緊急募金の支援募金を呼びかけています。引き続き、みなさまのあたたかいご支援をよろしくお願い申し上げます。

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