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財団法人日本ユニセフ協会

■実施中の募金キャンペーン

パートナー 協力企業団体

伊藤ハム タンザニア支援プロジェクト
タンザニアの子どもの成長のために栄養を

伊藤ハム株式会社は、アフリカ東部タンザニアでのユニセフの栄養事業を支援するため、2008年に「タンザニア支援プロジェクト」を開始しました。

『アルトバイエルン』『備長炭焼仕上げハンバーグ』『ポークビッツ*』シリーズ1パックの売上げにつき1円がユニセフに寄付され、ユニセフがタンザニア・ザンジバルで実施している栄養事業を支援しています。(*2009年より対象商品に追加) 

2008年度は1,566万7,958円、2009年度は2,038万9,535円そして、3年目となる2010年度には、1年目、2年目を上回る2,115万2,852円がユニセフに寄付されました。

タンザニア連合共和国地図

世界では、年間810万人の子どもが、5歳の誕生日を迎える前に命を落とし、その3分の1は栄養不良が関係しているといわれています。

支援対象のザンジバルは、タンザニアの中でも、身長に比べて体重が極端に少ない状態を示す急性栄養不良率が6.1%と高く、貧困もいまだに深刻な問題となっています。特に、重度の急性栄養不良は、急激に体重が減ってしまった状態で、治療をおこなわないと命の危険があります。近年、画期的な治療用栄養補助食品の開発などにより、入院しないでも治療を受けられる方法がありますが、ザンジバルでは新しい治療体制が導入されておらず、多くの子どもたちが適切な診断と治療を受ける機会がないままでした。

支援プロジェクトでは、3年間でタンザニア・ザンジバルの5歳未満の子どもたち推定約20万人が栄養状態の診断を受けられる体制を整え、すぐにでも治療が必要と診断された急性栄養不良の子どもが、適切なケアと治療を受けられるよう支援します。

スライドショー

プランピー・ナッツで守られた命 〜 タンザニア・ザンジバルで活躍する保健員

タンザニアの栄養問題と新しい治療方法

これまでの支援の成果 〜2010年7月の視察記録

ユニセフの支援により、ザンンジバルの病院で急性栄養不良の子どもの治療が開始されました。急性栄養不良の診療・治療について新しく作成されたガイドラインに沿って、訓練を受けた医療従事者たちが治療を行っています。食事療法による治療が必要な子どもたちには、ユニセフより提供された栄養強化ミルク、袋から取り出してすぐに食べることができる栄養補助食品「プランピー・ナッツ」が与えられます。急性栄養不良の症状が重く、肺炎や下痢、マラリアなどの合併症を併発している子どもは、合併症の症状が落ち着くまで、入院して治療を受けます。また合併症を併発していない急性栄養不良の子どもは、入院せずに通院で治療を受けることが可能になりました。

© UNICEF/Tanzania
退院して急性栄養不良から回復したアーカム君(17ヶ月)と叔母さん

ザンジバルのペンバ島にすむ17ヶ月の男の子のアーカム君は、1ヶ月前まで重度の急性栄養不良と身体のむくみ、咳、発熱に苦しんでいました。ウエテ地区病院で、17日間の入院と通院で治療を受けたアーカム君は栄養不良から回復することができました。アーカム君が生後7ヵ月のときにオマーンへ出稼ぎに行ってしまった母親の代わりに面倒をみている叔母さんは「病院で治療を受けた後、すぐに回復することが出来ました。今は、とても健康でエネルギーにあふれ元気いっぱいです」と嬉しそうに話してくれました。

ウングジャ島にあるマジワングオムベ保健センターでは、栄養不良の子どもを治療のために近くの病院へ照会しています。看護助産師のズフラさんは「以前は村に栄養不良の子どもがいても、母親たちに適切な食事の与え方についてアドバイスをすることしか出来ませんでした。今では、病院へ照会することが出来ます。

アジアに広げよう、キレイの輪
© UNICEF/Tanzania
保健センターの看護助産師のズフラさん(写真左)

病院では、子どもたちが適切な治療を受け、治療に必要な栄養強化ミルクやプランピー・ナッツを手にいれることができるのです。」と話してくれました。現在、この保健センターでは、月に3人から4人の急性栄養不良の子どもを病院に照会しています。「以前に比べて病院に照会する子どもの数が増えています。村で栄養不良問題についての認識が広がり、母親たちが栄養不良の予防や治療についての知識を共有するようになりました。」 一方、村では新たな課題に直面しています。「何人かの母親たちからは、『病院が遠く、また他の子どもの面倒を見なくてはならないので、病院に行くために長時間家を空けることができない』といった声が寄せられています。」

今後は、子どもやその家族が遠く離れた病院に通うことなく、自宅近くの保健センターで栄養不良の診断や通院治療を子どもたちが受けることができるように、プロジェクトが拡大される予定です。保健センターのスタッフやボランティアを対象に訓練が行われ、必要な物資や器材も提供されることになっています。病院だけでなく、地域の保健センターでも診断や治療が可能になることで、より多くの子どもたちを栄養不良から守ることができるようになります。

募金受け付けのお知らせ

日本ユニセフ協会では、みなさまからのタンザニアの 栄養プロジェクトへの募金を受け付けています。

◇郵便局(ゆうちょ銀行)振替口座: 00190-5-31000
◇口座名義: (財)日本ユニセフ協会

※通信欄に「タンザニア」と必ず明記してください。
※窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。
※当協会への募金は寄付金控除の対象となります。

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