世界中で起きている紛争や武力衝突の影響で、2億4,000万人もの子どもたちが武力衝突の影響がある国や地域で生活しています。2015年、紛争地に生を受けた赤ちゃんは1,600万人以上。これは2015年、世界で生まれた赤ちゃんの8人にひとりが紛争の最中に産声を上げたことになります。また、感染症の流行などによって子どもたちは命の危険にさらされるだけでなく、家族を失ったり、日常を奪われたり、未来に暗い影を落としています。様々な人道危機によって子ども時代を"失われて"いく子どもたち。ユニセフは、いかなる緊急下においても、緊急支援物資の提供、心のケア、教育の機会の提供などを通じてすべての子どもが命と権利を守られ、未来を築いていけるための支援活動を展開しています。ユニセフは、人道危機下で苦しむ子どもたちのための緊急援助資金として、「人道危機緊急募金」へのご協力をお願いしています。

世界で起きている人道危機。例えば・・・

イエメン-限られた支援、子ども220万人が急性栄養不良 重度栄養不良児は、対2014年比で200%増-

2011年以降、政権の混乱が続くイエメン。イエメンでの紛争の激化は、子どもたちの間にも多数の死傷者を出し、その状況は悪化の一途をたどっています。武力抗争が激しくなった2015年3月26日以降、毎日平均で約8人の子どもが死傷しています。また、学校が閉鎖されたり、軍事目標に近い地域にあることなどから、200万人以上の子どもが学校に行けない状況にあると推定されています。
イエメンの220万人近くの子どもが急性の栄養不良状態にあり、早急なケアを必要としています。そのうち、重度の急性栄養不良に苦しむ子どもの数は少なくとも46万2,000人で、2014年と比較してほぼ200%という急激な増加を見せています。さらに、170万人の子どもが中度の急性栄養不良状態にあります。
さらに、イエメンでは、130万人以上が安全な場所を求めて国内避難民となっています。病院など医療機関も攻撃の対象となり、医療資材が不足する一方、負傷者は増え続け、病院は厳しい状況の中で対応に追われています。ユニセフは、悪化する情勢の中、1,000万人の子どもたちが支援を必要としている、と訴えています。ユニセフは国際社会に2億3,658万米ドルの資金を要請していますが、資金は大幅に不足しています。

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南スーダン- 一部で飢饉を宣言緊急の支援ニーズ490万人に 子ども100万人以上が急性栄養不良-

3年近くに及ぶ紛争で、南スーダンの人々は戦闘の矢面に立たされ、女性や子どもは甚大な危険と困難に直面しています。国は独立から5年を迎えたものの、何百万もの子どもたちの生活は、苦しみと混乱に覆われ続けています。約300万人が家を追われ、うち110万人が国外へ難民として避難しています。そのうち、7割が子どもたちなのです。子どもの保護の場面でも危機的な状況にあり、多くの子どもたちが性的暴力、殺人や誘拐・搾取などの危険にさらされ、1万7,000人の子どもたち-多くの場合、男の子-が武装グループなどに徴用されています。

さらに、2017年2月には一部の地域で飢餓が宣言され、この深刻かつ拡大する食糧危機に対して、何らかの対策が取られなければ、 “lean season”と呼ばれる収穫高が減る時期のピークが来る7月には、食糧不足に陥る人の数は550万人に達すると見られています。

栄養不良は、公衆保健上の重大な緊急事態であり、各地に広がる紛争、避難生活、保健サービスへのアクセスの制限や衛生施設の不足などによって深刻化します。

「南スーダン全土では、100万人以上の子どもが急性栄養不良に陥っていると推定されます。25万人以上の子どもはすでに重度の栄養不良に陥っています。もし、私たちが早急にこれらの子どもたちに支援を届けなければ、彼らの多くは命を落とします」とユニセフ南スーダン事務所代表ジェレミー・ホプキンスは言います。「私たちは、すべての紛争当事者に対して、最も弱い立場にある人々を支援し、さらなる人道的大惨事を引き起こさないためにも、人道支援団体が影響を受けている人々に無制限にアクセスできるよう強く求めます」

ユニセフはパートナーとともに、南スーダンであらゆる危機にさらされている子どもたちへの支援の強化を続けており、栄養部門4,200万米ドルを含む、1億8,100万米ドルの資金を国際社会へ要請しています。

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ナイジェリア、および周辺国

2014年以降、ボコ・ハラムの激化によって、ナイジェリア北東部の10州から200万人ちかくが避難を余儀なくされています。国内避難民のうち57%が18歳未満の子どもたちで、そのうち28%が5歳未満の子どもたちです。北東部だけで730万人の子どもを含む1,480万人が暴力の激化の影響を受けており、380万人の子どもを含む、700万人が支援を必要としています。アダマワ、ボルノ、ヨベの人道的にアクセスが難しい地域では、300万人が取り残されています。また、子どもの保護も課題を抱えており、2万人の子どもたちが保護者が付き添っていないと推測され、7,000人の女性が強制結婚などを含む、ボコ・ハラムに関係して性的暴力を受けているとされています。

ユニセフは、ナイジェリア、および周辺国の人道危機への対応に必要な資金として、5,550万米ドルを要請していますが、資金は大幅に不足しています。

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ジカ熱

蚊が媒介する感染症「ジカ熱」がブラジルを中心に中南米地域に広がっています。ジカ熱を引き起こすジカウイルスは、デング熱も媒介するネッタイシマカなどによって伝染します。妊婦が感染すると新生児の脳の発育が不十分になる「小頭症」とのつながりが強く疑われており、世界が警戒を強めています。

ジカ熱の感染は世界65カ国にわたり、そのうち40カ国がラテンアメリカとカリブ海諸国に集中しており、同地域での感染は52万件を超えています。さらに、これまでに22,446件の妊産婦への感染が確認されていて、ジカ熱に起因する可能性がある小頭症の事例は1,745件にまでのぼっています。

ユニセフは各国政府と協力しながら、コミュニティへの感染予防の取り組みを働きかけています。ジカウイルスの拡散を防ぎ、新生児やその家族に対する影響を軽減するために必要な2016年の活動資金として、ユニセフは国際社会に約2,400万米ドルの支援を求めています。

イラク

イラクでは、国内情勢不安、隣国のシリア情勢不安による難民流入、難民受け入れ地域の政情不安など、多くの混乱の中で、200万人以上が家を追われ、370万人の子どもを含む800万人以上が緊急の支援を必要としています。このうち約3割がクルド自治区の住民です。さらには、50万人近い子どもたちが学校に通えず、日々、暴力を目の当たりにしています。

ユニセフは、イラクの子どもたちが攻撃によって死傷し、武装勢力による徴用や性的暴力、誘拐の対象とされ、さらには学校や医療機関が攻撃されるなかで人道支援を受けることも出来ない現在の状況は、子どもの権利への甚大な侵害である、として国際社会への支援を訴えています。
ユニセフは水と衛生、教育、子どもの保護、保健と栄養の分野で活動を行い、イラクの子どもの命と未来を守る活動を行っていますが、様々な情勢不安に翻弄されるなか、甚大な資金不足に直面しています。

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パレスチナ・ガザ地区とイスラエル

2014年7月、パレスチナ・ガザ地区とイスラエルとの間で、武力衝突が激化。空爆とロケット弾が飛び交う状況下で、子どもたちが危険にさらされています。50日間続いた戦闘行為で、ガザ地区では18,000棟の家屋が損壊し、54,000人が住みなれた家を失いました。さらには、538名の子どもたちが尊いその命を失い、少なくとも3,106人が負傷しました。今回の戦闘行為で、孤児となった子どもの数は1,500人を超えるといわれています。

ガザ地区では空爆でパレスチナの多くの子どもたちが傷つき、命を落としています。安全を求めて移動しようとしても、海岸沿いの飛び地は閉鎖され、市民が避難することは困難です。イスラエルでも、ガザ地区からのロケット弾で、イスラエルの子どもたちの命が脅かされています。

これまでも幾度となく攻撃にさらされてきた子どもたちは、今、さらなる憎悪のなかで、肉体的な苦痛と心理的圧迫を受けています。

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あなたのご協力が、子どもたちの命を守ります

  • はしかから子どもを守るための予防接種用ワクチン3,000回分に変わります。

  • 子どもの免疫力を高めて病気にかかりにくくするビタミンA5,000人分に変わります。

  • 避難生活に欠かせない貯水容器や石けん、浄水剤などが入った家庭用水キット6家族分に変わります。

  • スポーツを通じて、傷ついた心を回復するレクリエーションキット2組(540人分)に変わります。

  • どこでも教室が開ける教材セット「スクール・イン・ア・バッグ」7クラス(280人)分に変わります。

※ご寄付の金額は任意です
※2015年1月現在
※輸送や配布のための費用は含みません。

ユニセフ募金は税額控除の対象となり、約40%を所得税額から控除できます。

特定公益増進法人の日本ユニセフ協会への寄付金は、所得税、一部自治体の個人住民税、相続税及び法人税の控除対象となります。

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ユニセフは、世界の子どもたちを守る国連機関です。