栄養センターで治療を受けるチャドの赤ちゃん
砂漠に囲まれたアフリカ・ガーナの小さな村で、幼い命がまた失われようとしています。アズレは熱が引かず、何日も食べ物を受け付けない状態で、小さな身体は衰弱しきっています。一番近くの診療所まで、歩いて10時間。それでも、母親はアズレを診
療所に連れていく決心をします。砂漠の太陽は、アズレの体力を容赦なく奪います。
母親はアズレの命がなんとか持ちこたえてくれるように、祈るような気持ちで足を速めます・・・
村ですぐに子どもを治療することができれば、そして病気を予防することができれば、多くの幼い命を守ることができます。
アフリカでは、今日も約1万人の5歳未満の命が失われています。現在、世界の乳幼児死亡率上位20ヵ国はすべてアフリカの国々。子どもの命を奪っているのは下痢や肺炎、マラリアなど、先進国なら容易に予防・治療ができる病気です。