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女子教育の波及力

個への効果

学校に通うようになると、子どもたちの表情は見違えるほど明るくなり、瞳がいきいき と輝いてきます。文字の読み書きや計算を覚え、友だちと話し、様々な知識を吸収する ことで自分を見つけ、自信を持つことにつながります。また、健康的でいるための必要 な知識を学習することにより、病気やHIV/エイズなどから身を守ることができるよう になります。加えて教育を受けるということは、子どもが労働者として売買・搾取され るリスクを低くします。 教育を受けた女子は自分の意思に基づいて人生を送れるよ うになり自立して生きていけるようになります。


世代を超える効果

女の子が教育を受けて大きくなると、度重なる出産を防ぐことができ、子どもの死亡率 を下げ、また、女性への偏見をなくすことにつながるという研究があります。学校では 読み書きや計算を習ったり健康的な生活をするための知識を習ったりするなど、人間 にとって大切なことを勉強したり体験したりします。こうした経験によって、おとなに なってから、自分にとって良かったことは自分の子どもにもしてあげようと考えるよ うになるのです。また、近年発表されたデータでは、小学校を出た母親の子どもは、そう でない母親の子どもより、5歳の誕生日を迎えられる可能性が2倍高いことが証明されています。*1

女子教育による成長と効果

社会、国、世界に与えるプラスの影響

女子教育に力を入れた国は、経済的にも豊かになり、国内総生産が向上することがわ かっています。長い期間にわたって女子教育に力を入れてきた地域、たとえば東南アジ アなどでは、女子教育に力を入れた国では経済が発展し、国内総生産が向上することも分かっています。*2 また、女性の家庭内での地位や社会的地位が向上し、積極的に社会に参加できるように なると、男女格差や貧困問題、また食料危機や温暖化など気候変動による様々な弊害を 解決する大きな力となり得ます。 子どもの命と健康を守り、家族や次世代、やがて社会を変えていく「女子教育」の波及力。 今、女子教育に取り組めば、世界は大きく変わるに違いありません。
*1 世界子供白書2007
*2 世界子供白書2004




財団法人日本ユニセフ協会