|
2014年度 日本ユニセフ協会 収支報告概要
2014年は、シリアや中央アフリカ、南スーダンなどで長引く武力衝突に加え、西アフリカでのエボラ出血熱の流行や、ウクライナ東部における戦闘、ガザへの空爆などが発生し、人道支援活動を必要とする国と地域は過去最大となりました。苦境に立たされている世界の子どもたちに心を寄せてくださり、日本ユニセフ協会を通じてユニセフの活動にあたたかいご支援をいただき、心より感謝申し上げます。ここに、2014年の収支概要をご報告いたします。
およそ170億円をお預かりしました
2014年度、みなさまのあたたかいご支援により、日本ユニセフ協会にお寄せいただいた募金は、総額169億4,324万7,150円となりました。そのうち、169億3,784万2,414円は、開発途上国の子どもたちのためのユニセフ募金として、540万4,736円は東日本大震災で被災した子どもたちのための緊急募金としてお寄せいただきました。
※東日本大震災緊急募金は、現在は受付を終了しています。
ユニセフ本部への拠出率・拠出額は、昨年も世界トップレベルを維持しました
|
注1 2011年は、4月1日の公益財団法人移行にともなう会計年度の変更により、9か月分となっています。
注2 本グラフには、東日本大震災緊急募金額は含みません。 |
2014年、当協会は、138億円をユニセフ本部に拠出しました。これは、みなさまからお寄せいただいた169億3,784万2,414円のユニセフ募金の81.5%(一般会計の経常費用の80.6%)にあたります。
また、その他18.5%(一般会計の経常費用の19.4%)はユニセフ本部との協力協定とユニセフ本部とともに策定する事業計画に基づき、国内での募金・広報活動、子どもの権利に関わる啓発・アドボカシー活動、国際協力に携わる人材の育成活動などに充てさせていただきました。
当協会の拠出額と拠出率は、2014年も、世界36のユニセフ協会(国内委員会)の中でトップレベルを維持しました。今後も高い拠出額と拠出率を維持できるよう、努力を続けて参ります。
1.一般会計(公益目的事業会計のうち、東日本大震災緊急募金特別会計を除く)解説
下記計算書でご報告している「公益目的事業会計」のうち、東日本大震災緊急募金特別会計※を除いた「一般会計」部分について、以下、解説申し上げます。
※「東日本大震災緊急募金」は、ユニセフ本部への拠出対象となる「ユニセフ募金」とは別の「特別会計」で管理し、全額を被災地での支援活動に活用させていただいています。「東日本大震災緊急募金」の収支ならびに活動内容については、東日本大震災緊急・復興支援活動をご覧ください。
収入の部
2014年度、全国のみなさまから寄せられたユニセフ募金総額(グリーティングカード募金や緊急募金含む)は、169億3,784万2,414円となりました。このうち、個人によるご寄付が84%を占め、残り16%が企業・団体・学校などからのご寄付で占められました。
支出の部
|
※1 管理的費用とは、人件費(正味財産増減計算書の給料・報酬、福利厚生費、退職給付費用、賞与引当金繰入額)及び事務運営費(光熱水費、火災保険料、施設管理料、建物減価償却費、什器備品など減価償却費)です。この費用は、一般会計の各事業に配賦されています。詳しくは正味財産増減計算書をご覧ください。 |
ユニセフ本部との間で交わされた「承認協定」と「協力協定」が定める総募金収入額の75%を上回る81.5%(一般会計の経常費用の80.6%)を、ユニセフ本部に拠出しました。また、その他の18.5%(一般会計の経常費用の19.4%)で、国内での募金活動(領収書/寄付控除申請書類の印刷・発送費や振込/決済に係る費用などを含む)、広報・啓発活動、人材育成活動、グリーティングカード募金事業などを実施いたしました。
正味財産増減計算書(要約版)(平成26年1月1日から平成26年12月31日まで)
公益法人制度改革に基づき、収支の報告が「正味財産増減計算書」になっています。支援者のみなさまに理解しやすいように、要約版を掲載し、分かりにくいところは注記などで説明をつけました。財務諸表などはすべて、当協会ホームページで公開しております。
(平成26年1月1日から平成26年12月31日まで) |
(単位:円) |
科 目 |
公益目的事業会計 |
法人会計
※22 |
合 計 |
一般会計 |
東日本大震災 緊急募金特別会計 |
Ⅰ.一般正味財産増減の部 |
|
|
|
|
1.経常増減の部 |
|
|
|
|
(1) 経常収益 |
|
|
|
|
基本財産運用益 |
1,185,764 |
0 |
0 |
1,185,764 |
基本財産受取利息 |
1,185,764 |
0 |
0 |
1,185,764 |
受取会費 |
50,702,000 |
0 |
10,494,000 |
61,196,000 |
受取寄付金・募金 |
16,135,709,210 |
164,403,612 |
0 |
16,300,112,822 |
受取寄付金※1 |
5,871,089 |
0 |
0 |
5,871,089 |
受取募金 |
16,129,838,121 |
164,403,612 |
0 |
16,294,241,733 |
一般募金※2,※6 |
15,922,144,563 |
0 |
0 |
15,922,144,563 |
学校募金※3,※6 |
207,693,558 |
0 |
0 |
207,693,558 |
東日本大震災緊急募金振替額※4 |
0 |
164,403,612 |
0 |
164,403,612 |
受取グリーティングカード募金※5,※6 |
808,004,293 |
0 |
0 |
808,004,293 |
雑収益 |
35,388,082 |
0 |
1,879,024 |
37,267,106 |
経常収益計 |
17,030,989,349 |
164,403,612 |
12,373,024 |
17,207,765,985 |
(2)経常費用 |
|
|
|
|
事業費※7 |
17,113,569,911 |
165,189,046 |
0 |
17,278,758,957 |
本部拠出金※8 |
13,800,000,000 |
0 |
0 |
13,800,000,000 |
国際協力研修事業費※9 |
10,381,464 |
0 |
0 |
10,381,464 |
啓発宣伝事業費※10 |
384,516,073 |
0 |
0 |
384,516,073 |
啓発宣伝地域普及事業費※11 |
96,704,650 |
0 |
0 |
96,704,650 |
募金活動事業費※12 |
1,810,635,410 |
0 |
0 |
1,810,635,410 |
グリーティングカード募金事業費※13 |
271,071,983 |
0 |
0 |
271,071,983 |
東日本大震災緊急支援事業費 |
0 |
165,189,046 |
0 |
165,189,046 |
緊急支援活動費※14 |
0 |
164,403,612 |
0 |
164,403,612 |
現地運営費※15 |
0 |
785,434 |
0 |
785,434 |
本部業務分担金※16 |
740,260,331 |
0 |
0 |
740.260,331 |
管理費※17 |
0 |
0 |
12,373,385 |
12,373,385 |
経常費用計 |
17,113,569,911 |
165,189,046 |
12,373,385 |
17,291,132,342 |
当期経常増減額 |
△ 82,580,562 |
△ 785,434 |
△ 361 |
△ 83,366,357 |
|
|
|
|
|
2.経常外増減の部 |
|
|
|
|
(1)経常外収益 |
|
|
|
|
経常外収益計 |
0 |
0 |
0 |
0 |
(2)経常外費用 |
|
|
|
|
経常外費用計 |
2 |
0 |
0 |
2 |
当期経常外増減額 |
△ 2 |
0 |
0 |
△ 2 |
|
|
|
|
|
当期一般正味財産増減額 |
△ 82,580,564 |
△ 785,434 |
△ 361 |
△ 83,366,359 |
一般正味財産期首残高 |
5,194,118,995 |
6,332,071 |
36,899,562 |
5,237,350,628 |
一般正味財産期末残高 |
5,111,538,431 |
5,546,637 |
36,899,201 |
5,153,984,269 |
|
|
|
|
|
Ⅱ.指定正味財産増減の部 |
|
|
|
|
受取寄付金※18 |
0 |
5,404,736 |
0 |
5,404,736 |
一般正味財産への振替額※19 |
0 |
△ 164,403,612 |
0 |
△ 164,403,612 |
当期指定正味財産増減額 |
0 |
△ 158,998,876 |
0 |
△ 158,998,876 |
指定正味財産期首残高 |
300,000 |
411,705,855 |
0 |
412,005,855 |
指定正味財産期末残高 |
300,000 |
252,706,979 |
0 |
253,006,979 |
|
※20 |
※21 |
※20 |
|
Ⅲ.正味財産期末残高 |
5,111,838,431 |
258,253,616 |
36,899,201 |
5,406,991,248 |
|
上記は、監事及び会計監査人(小見山満、窪川秀一、川瀬一雄)の監査を受けた財務諸表の一部である正味財産増減計算書内訳表を要約し、東日本大震災緊急支援活動を特別会計として区分けしたものです。
監査報告書
(公財)日本ユニセフ協会は、監事及び会計監査人(小見山満、窪川秀一、川瀬一雄)の監査を受けています。財務諸表などの計算書はすべて公開しております。
なお、東日本大震災緊急募金特別会計につきましては、日本公認会計士協会の協力を得て、透明性を高めています。
『ユニセフにご支援くださる日本のみなさまへ』 - ジェラール・ボクネ民間支援企画調整局局長
|トップページへ|コーナートップへ戻る|先頭に戻る|
|