(財)日本ユニセフ協会  







◆ 音のない戦争… HIV/エイズとの闘い ◆


このコーナーでは、HIV/エイズについて、ユニセフや他の機関での最近の取り組みなどをお伝えします。


スワジランドにおけるユニセフのHIV/エイズとの闘い 大井佳子さん報告会レポート

ユニセフ報告書“Children on the Brink 2004” 発表(7月13日@バンコク)
   第15回国際エイズ会議が開催されている中、ユニセフは、UNAIDS(国連エイズ合同計画)などと一緒に、エイズ孤児の状況などをまとめた報告書“Children on the Brink 2004” (瀬戸際の子どもたち)を発表しました。
 この報告書によると、2010年には、サハラ以南のアフリカ地域に5000万人の孤児が生まれると推定され、一刻も早くこうした子どもたちのニーズに応えられるような体制を整える必要があると訴えています。
 2001年からの2年間で、エイズにより孤児になった子どもの数は1150万人から1500万人へと増加しました。ユニセフ事務局長 キャロル・ベラミー氏は次のように述べます。「報告書を読めば何が子どもにとっての最善かは明らかです。より健康に親が長生きできるようにし、教育を提供し、法律を強化し、搾取や虐待から子どもたちを守ることです」
 サハラ以南のアフリカで、孤児全体に占めるエイズ孤児の割合は1990年には2%でしたが、2003年には28%にまで上昇しています。2010年までに、孤児の3人に1人(1840万人ほど)が、エイズによって孤児になると推定されています。孤児の置かれる状況は非常に過酷で、緊急の支援が必要とされます。特に家庭やコミュニティの力を強化する支援が必要と指摘されています。
 HIV感染率は低くても、孤児の絶対数が多い地域はアジアです。2003年時点で、アジア全体で8760万人の孤児がいます。サハラ以南のアフリカ地域の2倍にあたる数です。今後、こうした地域が深刻な孤児の危機に直面する可能性があり、エイズ孤児を増やさないために感染の拡大を防ぐあらゆる努力が必要だと報告書は指摘しています。
  プレスリリースはこちらから(日本語)
・レポートの詳細は以下のユニセフ本部のサイトでご覧になれます。(英語)
http://www.unicef.org/media/media_22247.html

第15回国際エイズ会議開催(7月11日〜16日、@バンコク)
   今月11日から、タイの首都バンコクで、第15回国際エイズ会議が開催されます。
 ちょうど7月6日にUNAIDS(国連エイズ合同計画)が新しい報告書を出し、世界すべての地域でHIV/エイズが拡大し、2003年1年間だけで新たに500万人がHIVに感染したことを伝えました。報告書によると、2003年にHIV/エイズとともに生きる人の数は2001年の3,500万人から3,800万人に増え、同年中に300万人がエイズによって亡くなりました。1981年にエイズの症例が認定されて以来、エイズで亡くなった人の累計は2,000万人を超えています。
 この深刻な事態を受け、この国際エイズ会議は、“Access for All(すべての人にアクセスを)”をテーマに、どのようにしてすべての人が予防や医療の恩恵を受けられるようにするかを主要な議題として話し合われる予定です。ユニセフも参加し、参加者は160カ国および関連諸機関から15,000人以上に上る見込みです。
  ・第15回国際エイズ会議についての詳細は以下でご覧になれます。(英語)
http://www.kaisernetwork.org/aids2004/kffsyndication.asp?show=portal.html
http://216.122.56.66/bangkok/
  ・UNAIDSの2004年の報告書は以下でご覧になれます。(英語)
http://www.unaids.org/bangkok2004/report.html


www.unicef.or.jp

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