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2001年9月11日の事件に続いてアフガニスタンで起こったことは、まだ世界の人びとの記憶に新しいものでしょう。アフガニスタン国内で活動を続けていた国際機関や国際NGOの外国人スタッフは撤退を余儀なくされ、国境は封鎖、空爆と戦闘が続き、厳しい冬が迫り来る中、何百万人もの子どもや女性の命が大きな危険にさらされました。 ユニセフは、国内に残ったアフガン人スタッフが国外のスタッフと連絡を取り合い、もっとも厳しい状況にあった10〜11月の時期においてもその活動が止まることはありませんでした。この間、冬に備え、生存のための支援物資や教材をアフガニスタン国内に運び入れるために、ユニセフは、飛行機、トラック、ロバや馬などあらゆる手段を使って過去最大規模の作戦を展開し、多くの物資を国内に届けることに成功しました。
ユニセフ・アフガニスタン代表のエリック・ラロシュ氏はこう話します。 「(危機の中での)予防接種キャンペーンに対し、米国や他の援助団体等から反対の圧力がありました。空爆がはじまってからは、さらに世界中から多くの反対がありました。それでも、私たちは、子どもたちのために予防接種は必要だと訴え続け、実際にキャンペーンを成功させたのです。私たちの活動の原則は、いつも「子ども最優先」でした」
こうして、2000年5月から、危機の間も絶えず続けられてきた全国予防接種デーを通じ、各キャンペーンごとに500万から600万人の子どもたちが予防接種を受けてきました。その結果、2年前に27件あったポリオの発症件数は、2002年にはまだ7件にとどまっています(2002年10月20日現在)。これは、ユニセフのみならず、現地の人びとの地道な活動とポリオ根絶への真摯な願いが結実しつつあることをあらわしているようです。 |