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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

ヨードの大切さ 草の根で伝え
<ボリビア>

 南米で最も貧しい国の1つボリビア。15年前この国では「ヨード欠乏症」が深刻な問題でした。ヨード欠乏症は、ほんの少し摂ればよい「微少栄養素」であるヨードが不足するとおこります。不足すると子どもたちは脳に障害を負ったり、発育が阻害されたりするのです。日本では、海草などから摂っているヨード。山岳地の多いボリビアでは、日常の食物から摂ることはできません。同じように世界100ヵ国で5億人以上の子どもたちがヨード欠乏症の危険にさらされています。 

 どうやったらヨード欠乏症を防ぐことができるのでしょうか?最も有効な方法は毎日使う食塩にヨードを加えることです。この方法だと、費用も1年間に1人あたり6円ですみます。現在、世界の食塩の約60%にヨードが添加され、1年間に1200万人の子どもが知能の発達を妨げられずにすんでいます。

 ボリビアでは過去10年間にわたってヨード添加塩の強力なキャンペーンが行われました。現在では、ヨード欠乏症はほとんど見られなくなっています。ラジオ局、街の劇場、草の根レベルの組織が協力し、ボリビア中の人たちに「ヨード添加塩を使おう」というメッセージを伝えてきました。学校でも授業に取り入れられ、先生が検査薬を使ってヨードの大切さを子どもたちに知らせます。アカチオ地区の保健局長モンタヤ氏は言います。「必要なヨードをを摂らないと、子どもたちは一生その影響を受けることになります。そのような危険から、子どもたちを守らなければなりません」

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