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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

ボスニア・ヘルツェゴビナ・サッカー代表
子ども100人と特別試合
子どもたちの笑顔を胸に、ワールドカップへ

【2014年5月24日 サラエボ発】

ボスニア・ヘルツェゴビナ各地から、数千人の子どもたちが首都サラエボに集まりました。なかには、過去100年で最悪規模といわれる洪水の被害にあった子どもたちもいます。子どもたちは「ドラゴンズ」という愛称で知られる、ワールドカップ・サッカー代表チームの健闘を願い、声援を送りにやって来ました。

子ども100人との特別試合

「ドラゴンズとドラゴネッツは被災された地域のみなさんと共にあります」との横断幕を掲げる選手たち。
© UNICEF Bosnia and Herzegovina / 2014
「ドラゴンズとドラゴネッツは被災された地域のみなさんと共にあります」との横断幕を掲げる選手たち。

ワールドカップ・ブラジル大会に向けた壮行会では、子どもたちと一緒にボスニア・ヘルツェゴビナとして初となるワールドカップ出場を祝いたいとの代表チームの願いから、100人の子どもたちとの特別試合が開催されました。男の子や女の子、障がいのあるなしに関わらず、代表選手とサッカーを楽しんだ子どもたち。子どもたちのチーム「ドラゴネッツ」は2対0で代表チームに勝利し、喜びでいっぱいでした。

この試合には、ユニセフ・ボスニア・ヘルツェゴビナ親善大使のエディン・ジェコ選手や代表チームの選手たちの、ワールドカップ初出場を子どもたちと祝いたいという願いとともに、障がいのある子どもや洪水の被害にあった子どもなど、困難な状況に置かれている子どもたちへの関心を高めたいという強い想いが込められていました。

子ども100人 と選手11人が、1つのボールを追いかけます
© UNICEF Bosnia and Herzegovina / 2014
子ども100人 と選手11人が、1つのボールを追いかけます

代表チームの選手と100人の子どもたちがピッチで試合を繰り広げるなか、試合を観戦するために集まった子どもたちが、この試合を観に来ることのできなかった、洪水の被害にあった地域の子どもたちにメッセージを連ねました。

「親愛なる友達へ。今日ここで一緒に観戦できないのは残念です。ドラゴンズを一緒に応援しましょう。ドラゴンズはきっと、あなたの街や家の再建に、力を貸してくれます」子どもたちからたくさんのメッセージが寄せられました。

試合後、スタジアムを出る子どもたちはジェコ選手から贈られたスニーカーを手に、勝利を喜んでいました。「どっちが勝ったの?」という質問に、「私たちだよ!」と声をそろえて子どもたちが答えてくれました。ジェコ選手からもらったプレゼントを見せる子どもたちや、代表選手のサインが入ったユニフォームを着る子どもたち。みんな、とてもうれしそうです。

子どもたちの笑顔を胸に、ワールドカップへ

子どもたちと代表選手。
© UNICEF Bosnia and Herzegovina / 2014
子どもたちと一緒にサッカーを楽しみ、初出場のワールドカップに向けてエネルギーをもらった選手たち。

「子どもたちは、私たちの一番のサポーターです。子どもたちと一緒にワールドカップ出場を祝い、ブラジルでの試合に臨みたいと、選手全員が望んでいました。そして、この試合を通して、障がいのある子どもたちが抱える問題にも目を向けてほしいと思います。子どもたちが笑顔になってくれたら、と思っていました。今日の子どもたちの笑顔を胸に焼き付け、子どもたちからもらったエネルギーを力に、ワールドカップに臨みたいと思います」と、この試合の発起人の一人でもある代表チームキャプテンのエミル・スパヒッチ選手が語りました。

この試合で、代表チームはすべての子どもたちに公平な機会や権利があるということを証明し、子どもたちは大好きなサッカー選手たちのワールドカップでの戦いに、大きな力を与えました。

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