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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

中国 青海地震 ユニセフ、支援物資を被災地へ

【2010年4月16日】

4月13日(現地時間)に中国青海省を襲った大地震。ユニセフは、現地当局などと情報の共有・支援の準備を続けていますが、ユニセフが活動できる分野において、これまでに、以下の支援が必要であることが確認されています。

教育分野(学年齢期の子どもたち)の緊急のニーズ

  • 冬用ブーツ 2000足(6-8歳児用)
  • 防寒用の上着、ズボン、靴下 5000人分(6-15歳児用)
  • 被災した子どもたちのための登校用かばん 5000個
  • 寄宿学校の子どもたちのための毛布 2000枚

【仮設教室での授業実施に必要な支援】

  • 学校用テント 150基 (1基の大きさは72平方メートル、40-45人収容可能)
  •  
  • 黒板 500枚
  • 出力2000ワットの発電機 20セット
  • 教師と子どもたちの寄宿舎の代わりとなるプレハブ住宅 5万6,000平方メートル分

母子保健分野

全壊した玉樹県の母子保健病院の活動を維持するための、救急車2台と新生児のための衣類。

【予防接種活動】

青海省疾病対策センター(CDC)は、感染症予防のためのワクチン接種キャンペーンの実施を計画。省政府に総額600万元の資金を要請。本キャンペーンでは、子どもたちにA型肝炎、破傷風、MMR(はしか、風疹、おたふく風邪)の予防接種を、また全ての人々にその他の予防接種を行う予定です。ユニセフに対しては、主に啓発活動のためのツール開発と、現地の言葉で書かれた広報物の支援が求められている。

水と衛生分野

被災地の給水設備の破壊・破損状況の規模は、現時点では明らかになっていない。農村部では、震災前でさえ、農業を営む約6万人の人々のうち、わずか約2万人の人々しか水道を利用していなかった。また、その他の地域でも、手押しポンプでくみ上げた井戸水や川等から集めた水が主な水源になっていた。中国水利部は、従って、現状でも農村部で飲料水を手に入れることは難しいことではないと伝えている。しかし、結石の避難所やキャンプでの生活を余儀なくされている人々に飲料水を提供することは現在困難な状況。

ユニセフの対応

ユニセフは、地震発生直後から、政府や他の人道支援団体と密接に協力して、可能な限り、現地のニーズの調査と被害状況の確認作業を進めています。ユニセフ中国事務所は、震災の影響を受けた子どもたちのために、現地に備蓄している緊急支援物資から、毛布、子ども用の冬用ブーツ(4700足以上)、冬服といった支援物資を、現地当局の要請があればすぐに提供するよう準備を整えました。また、現地民間業者などを通じて、避難所建設用の資材、テント、プレハブ住宅などもすぐに被災地に送れるよう準備されています。

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