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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

「ユニセフハウス」が本部ホームページで紹介されました

【2010年4月13日 東京発】

ユニセフ本部ホームページより】

© Japan Committee for UNICEF/2010
日本のユニセフハウスにある開発途上国の教室を再現したコーナーには、様々な国で使われているノートや教材が展示されている。

東京都港区のユニセフハウスには、世界中の美術館や建築物にはないユニークな特徴があります。

日本ユニセフ協会は、世界の子どもたちが直面している問題に取り組むユニセフの活動を紹介するため、ユニセフハウスをオープンしました。参加型の学習施設、世界の子どもたちの問題に焦点を当てた映像を紹介する映像シアターや展示のほか、ガイドツアー(展示見学)に参加してこうした展示の説明を受けることもできます。

また、来館者は、開発途上国でユニセフが配布している救命支援物資のサンプルも見ることができるのです。

テントなどの緊急支援物資
© Japan Committee for UNICEF/2010
日本のユニセフハウスの中には、テントが設置されている。この中には、ユニセフが緊急支援の時に配布する支援物資が展示されている。

この日、ボランティアの宇田依子さんは、ガイドツアーに参加した来館者に、緊急支援の時にユニセフが被災地に送る支援物資の中に含まれる15平方メートルのテントを紹介していました。
「ここに毛布や赤ちゃんの洋服があります。」宇田さんは、指差しながら説明します。「こちらにあるのは、折りたたむことができる飲料水用タンクと、石油ランプ、ユニセフが子どもたちが下痢性疾患から急性脱水症を起こすことを防ぐために使っている経口補水塩(ORS)です。」

このテントの中には、この他に、高たんぱくビスケットや、電気もガスもない生活を余儀なくされている人々のための家庭用の調理器具のセットもありました。

そして、こうした物資の前に置かれているのが、ノートや学用品の入った「スクール・イン・ア・バッグ」、「スクール・イン・ア・ボックス」と呼ばれる教材キットです。こうした支援物資は、自然災害などの緊急事態が発生した直後でも、子どもたちが学ぶことを再開できるように提供されているものです。

この他にも、テントの中には、人形や色とりどりの指人形、動物のぬいぐるみ、サッカーボールなどのスポーツ用品も展示されています。

「地震や津波が起こると、子どもたちは一瞬で日常を失ってしまいます。」「こうした状況は、子どもたちに心理的に悪影響を与えています。おもちゃや指人形といったものが、子どもたちの心を癒す手助けになってくれるのです。」(宇田さん)

日常的な支援活動

緊急支援物資のほかにも、日本のユニセフハウスには、世界中で子どもたちの基本的なニーズに応えるべく活動しているユニセフの、日常的な支援活動の様子も紹介されています。開発途上国の教室や保健センターが再現され、水と衛生分野の支援物資も展示されているのです。

来館者は、マラリアを根絶するためにユニセフが配布している殺虫剤処理された蚊帳や、ユニセフが支援する学校で使われている机に座ることもできます。武力紛争地域の子どもたちが目にする地雷のレプリカなどの武器を、見たり触ったりすることもできます。

「ユニセフハウスでは、実際に使用されている物を触ったり感じたりすることができるんです。」宇田さんは、重い水がめや、武力勢力に狩り出された子どもたちが持たされる銃(モデルガン)などの展示品を例に説明してくれました。

ツアーの最後に、宇田さんは、ユニセフハウスを訪れる日本の子どもたちが、世界中の子どもたちが直面している問題をより良く理解してもらえればと語りました。

より深い理解のために

ガイドツアーに参加した子どもたちは、ユニセフハウスでの体験の感想を、アンケート用紙に記入します。

「多くの子どもたちが、遠い世界の子どもたちの状況を自分たちの問題として考え始めてくれます。」 宇田さんは、多くの子どもたちが、人々を助けたいと言って帰っていくと言います。 「こうした子どもたちの反応を目にすると、いつでもとても元気づけられて、とても嬉しく思います。」

ユニセフハウスに来館する方々は、毎年約3万人。そのほとんどが日本の子どもたちです。

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