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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

リベリアの子どもと女性の声
〜国内避難民キャンプにて〜
<リベリア>

 心理社会的ケア

 「私はね、物語を読むことが好きなの。物語が一番好き。うん、私は物語が大好き。」こう言った後、ヴェラは深呼吸をしてから、語りました。「ある日、ひとりの女の子がお米を運んで、村を歩いていたの。そしたら、兵士が数人女の子に近寄って、米をよこせ!って叫んだの。このお米は家族のためのものよ、って女の子が言ったら、兵士たちは女の子を銃で撃ったの。彼女は道に倒れて死んでしまったわ。兵士たちはその後、お米を奪い取って、笑いながら去っていったわ。その女の子は私の友だちだったのよ。」
ヴェラ(Vera)は11歳の少女です。ヴェラの話は、悲しいことですが事実です。ヴェラは、モンロビア郊外の国内避難民キャンプで、ユニセフが支援をしている心理社会的ケアを受けています。

教育

 「ユニセフは私たちにとても良くしてくれているわ。キャンプでも子どもが学ぶことができるし、子どもに対していろいろな支援をしてくれているもの。もしユニセフの支援がなかったなら、避難民キャンプの子どもが学校に通えるなんてことなかったと思うわ。私の子どもたちは、以前リックス(Ricks)にある学校に通っていたけれど、反乱軍の攻撃があって、私たちは避難を余儀なくされたのよ。」
サーラ(Sarah)は、モンロビアのそばにある避難民キャンプで、子どもと一緒にいた女性です。ユニセフは、国内避難民キャンプで教育、保健、子どもの保護、水と衛生の緊急支援をしています。

危機にされされている子どもたち

 「お父さんは目が不自由なの。お母さんは去年亡くなって、私は8年生で学校を中退したの。誰が私の学費を払ってくれるの?もし私が何もしなかったら、私もお父さんも死んでしまうわ。私の一番上のお兄さんは、行方が分からないの、人から今年ケープマウントで殺されたって聞いたけど。リべリアの子どもたちはどうって? リベリアにいる子どもたちは苦しんでいるわ。奮闘(Struggle)という言葉は、あてはまらならないと思う、だってそれ以上だもの。私たちは、徐々に死に向かっていると思う。将来のことを考えると、私は今すぐに死んでこの世界を去ってしまいたい気分になるの。だってあまりにもたくさんの人たちが、目の前で苦しんでいるのだもの。みんな友だちよ。私に一緒にダンスを踊って欲しいって頼むの。もし、私をこの場所から連れ出してくれる人がいるとしたらなら、私は幸せになれると思うわ。」
黒いジーンズと赤いTシャツを着た15歳の少女、コウル(Korlu)は、近くのナイトクラブで父親と自分の生計を立てるために売春婦として働いています。彼女は毎日、ダンスフロアでひっきりなしに男性にアプローチされています。路上で生活をしているコウルのような子どもたちが、よりよい生活手段を出だせるように、ユニセフは、リべリアで子どもの保護の活動を展開しています。

子どもの保護

「夜眠っている間に彼ら(武装グループ)がきて、僕たちのテントを襲うじゃないかって、僕はいつも不安になるんだ。この前、数人の男たちがやって来て、テントから食べ物を奪い、一番上のお兄さんを連れていったんだ。それ以来、僕はお兄さんに会っていないんだ。」
キアズル(Kiazulu)は14歳の男の子で、リベリアの内戦によって国内避難民となった何千人もの子どものひとりです。リベリアの国内避難民キャンプにいる多くの子どもたちは、ユニセフの子どもの保護活動を受けています。

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