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財団法人日本ユニセフ協会

世界の子どもたち

南アフリカ:「エンデューロ・アフリカ2008」
チャリティー・バイク・レースでHIV母子感染防止を訴える

【2008年10月4日 南アフリカ:ポート・エリザベス発】

南アフリカのワイルドコースト沿いの冒険に旅立つ約90人のライダーたちに応援の拍手を送る女の子たち。
© UNICEF/South Africa/2008/Schermbrucker
南アフリカのワイルドコースト沿いの冒険に旅立つ約90人のライダーたちに応援の拍手を送る女の子たち。

南アフリカでのユニセフのHIV母子感染防止活動、そのほか2団体の慈善活動を支援するための募金イベント「エンデューロ・アフリカ2008」チャリティー・バイク・レースが、現在、南アフリカのイースタン・ケープ州で開催されています。

ユニセフは、子どもの生存と発達への貢献、ならびにHIV/エイズに影響を受けている母親と赤ちゃんが直面している困難な状況にユニセフと共に挑戦しているグローバル・エンデューロ(アドベンチャー企業)に感謝を伝えるため、出発前夜の式に参加。ネルソン・マンデラ児童基金とセンタベイル*と共に、アフリカの子どもたちの困難な状況について訴えました。

注*:英国のハリー王子とレソト王国のセーイソ王子がレソトの子どもたちのために設立した慈善団体。

「HIV母子感染防止は、南アフリカの子どもの生存を向上させる重要な一歩です。」ジョアン・マトジ ユニセフ南アフリカ事務所の保健・栄養担当官は話します。

ユニセフによると、「HIV/エイズにまつわる偏見や差別を恐れて、多くの妊産婦が薬物治療を完全に終えないまま出産にいたります。感染予防のための治療を受けない場合、HIV母子感染の割合は、20パーセントから35パーセント。乳児は、妊娠中、出産時、授乳時にHIVに感染する可能性があります。」とマトジ保健・栄養担当官。

「もし母親が、早く検査を受け、自分の体の状態を知り、無料である感染予防の薬物治療を受けられれば、また、国内にある地元の保健施設、病院、保健所のほとんどで提供している適切な情報と、カウンセリングを受けられれば、生まれてくる赤ちゃんにHIVを感染させるリスクを10パーセント未満に抑えることができるのです。」

ライダーたちの出発を祝って踊る地元のダンサーたち。
© UNICEF/South Africa/2008/Schermbrucker
ライダーたちの出発を祝って踊る地元のダンサーたち。出発を祝うイベントは歓喜のムードに包まれた。

肌寒い土曜の早朝、ユニセフのスタッフは、ライダーたち、そして地元のダンサーらと共に、ライダーたちがこれから挑もうとしているイースタン・ケープ州沿岸の旅を無事に、エキサイティングに終えられるよう祈り、スタートを祝いました。ユニセフのパートナー組織から集まった子どもたちも、これに参加し、場を盛り上げました。

「エンデューロ・アフリカ」によるこのイベントは、今年で三回目。

このイベントのコーディネーター役である「グローバル・エンデューロ」のチームリーダー、サイモン・スミス氏とマイク・グローバー氏は、ライダーたちがこうしたチャリティ・イベントに参加する心意気を称え、集まった募金に感謝しました。

「エンデューロ・アフリカ2008」に世界中から集まった180人以上のライダーたちは2グループに分かれ、トランスケイを走り抜け、イースタン・ケープ州の素晴らしい景色と温かい歓迎を楽しみながら、この活動の善意を広く伝えてくれることでしょう。

第二陣は、10月17日、ポートエドワードから出発します。

「子どもとエイズ世界キャンペーン」

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