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世界の子どもたち/ストーリーを読む

ウズベキスタン:ユニセフ、EU、政府が、
母子に対する公平な保健ケアの提供をあらためて約束

【2012年7月19日 ウズベキスタン発】

ユニセフ、ウズベキスタン政府、欧州連合(EU)は、本日(19日)、EUとユニセフの開発協力プログラム‘ウズベキスタンの母子保健サービスの改善(IMCHS)’フェーズⅡの実施を旨とする三者間合意文書に署名しました。

この合意により、保健分野の統治強化、母子のケア・サービスの質の改善、家族とコミュニティの保健習慣の改善に、共同で取り組むことになります。

成功を収めているパートナーシップの継続
© UNICEF 2012/Uzbekistan/Atoev
三者間合意文書の調印を終えて握手する、(左から)欧州連合のノーバート・ジュスタン大使、ウズベキスタン保健省のアッソミッディン・カミロイ副大臣、ユニセフ・ウズベキスタン事務所のサイタ・ヴァルデ・ナギ氏。

この合意は、ユニセフ、ウズベキスタン公衆衛生省、EUのパートナーシップの成功が継続されることも知らせてくれています。2008年から2011年までのIMCHS開発協力プログラム・フェーズⅠで、このパートナーシップによる協同プログラムは、保健分野、特に母子保健の改善に大きな役割を果たしたのです。

IMCHSのフェーズⅠでは、妊娠前段階から幼少期までの新生児と子どもの生存に関する統合的支援が、新生児死亡率と5歳未満児死亡率の削減につながる有力な証拠を示しました。これにより、ウズベキスタンのミレニアム開発目標4と5-公平性に基づいた子どもと妊産婦の保健に関連する目標達成がさらに近づきました。

費用対効果が高く、影響力の大きな支援を届けるため、保健専門家の能力を強化し、保健ケア・サービスの質の改善に努め、ユニセフは、全過程において公衆衛生省の信頼できるパートナーであり続けました。

世界保健機関(WHO)や世界銀行、アジア開発銀行(ADB)といったさまざまな関係者や開発パートナーとの幅広い政策対話と現場での支援プログラムの実施を通じ、ユニセフは、包括的かつ持続可能な方法による品質保証と技術的な監督を提供。この活動は、IMCHSフェーズⅡでも継続される予定です。

ケア・サービスの継続を強化する
© UNICEF/NYHQ2010-1619/Estey
ウズベキスタンのアンディジャンにある病院で、ユニセフが支援したタイマーを使って、マイルダちゃん(生後3ヵ月)の心拍数を計る医師。ここの病院のスタッフは、子どもの生存を改善しているIMCIプログラムの一環として研修を受けた。

IMCHSのフェーズⅡでは、妊娠前、妊娠、出産、乳児期、幼児期に焦点を合わせた母子の保健と福祉において、‘ケアの継続’アプローチを行う予定です。

アドボカシーの面で、このプロジェクトは、枠組みの見直しと標準化、資金調達と統治体制の健全性強化、そして精密なモニタリングと管理に焦点を合わせています。

サービスの提供に関しては、国際基準に従った、包括的で最先端の医療ケアを提供するため、保健員の能力強化を重視。これにより、カリキュラムの改善、ベスト・プラクティス(最良の実践モデル)の実行、物流面が改善されることになります。

© UNICEF/NYHQ2010-1620/Estey
ウズベキスタンのナマンガンにある病院で赤ちゃんを測定する準備をする看護師。この病院のスタッフも研修を受けている。

需要の点において、IMCHSフェーズⅡでは、公平な保健アクセスに向けた社会的・文化的障害に対処するため、介護者、家族、コミュニティと共に活動する予定。こうした取り組みよって、家庭レベルでの健康状態、栄養、衛生習慣の改善につながるのです。

このプロジェクトは、570万ユーロ以上(欧州委員会から490万ユーロ、ユニセフから81.8万ユーロ以上)の資金が充てられ、ウズベキスタンの全ての地域で実施される予定です。

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