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財団法人日本ユニセフ協会

国際協力人材養成プログラム

海外インターン体験記

子どもを危険から守るために必要なこと

氏名:丸田 容子(まるた ようこ)
派遣先:カンボジア事務所
派遣期間:2011年3月〜6月

バクタプール郡 国際機関等の支援が入っていない公立学校訪問(高校生の女の子たち)

—「親に捨てられた子ども」、「路上で暮らす子ども」、「暴力におびえる子ども」、「笑うことを知らない子ども」、「物乞いをする子ども」、「働く子ども」、「学校に行かない子ども」そして「心に受けた傷を一生抱えて生きていかなくてはいけない子ども」など— カンボジアにはこのように、危険にさらされ、適格な保護を受けられない子どもが多く存在する。

ユニセフカンボジア事務所の子どもの保護課のミッションは、子どもを危険から保護するために、法律および政策をカンボジア政府と共に制定し、社会福祉制度を整え社会に浸透させることである。私は、スーパーバイザーの指導の下、実の親と暮らすことができない子どもの保護および処遇に関する法律、政策および報告書の提案・作成を行うと同時に、アドボカシー活動、およびメディアを利用した広報活動を担った。この経験は、実際に子ども達の声を聞く現場視察から始まり、プロジェクトの計画・立案・実施方法を学ぶ良い機会となったと同時に、将来、ユニセフの職員として働くという夢に少しでも近づけたと思う。

カンボジアの子どもたちが置かれている状況は、まだまだ問題だらけかもしれない。しかし、ユニセフ・NGO・政府・そしてカンボジア国民(特に勇敢な母親たち)の前向きな姿勢と努力によって状況は良い方向に変化していると考える。ある日、朝から夜まで4人の幼い子どものために働き続ける若いシングルマザーに出会ったが、子ども達に一粒でも多くのお米を食べさせるために、この若い母親の夕飯は水一杯だけだという。どんなに貧しくとも、この母親は、自分と同じような人生を歩んでほしくないとの思いで子どもたち全員を学校に通わせている。このように、強く勇敢な母親たちに多く出会った。彼女たちの子どもならば必ず貧困から自ら抜け出し、将来夢を実現することができると信じている。そのためのお手伝いを今後も何らかの形で続けていけたらと思う。

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インターンで達成したこと、思いがけず得られたもの

氏名:池田 佳寿子(いけだ かずこ)
派遣先:カンボジアプノンペン事務所(Seth Koma セクション)
派遣期間:2010年10月12日〜2011年1月21日

2010年10月から2011年1月までの約3ヶ月半ユニセフカンボジア事務所でインターンをさせて頂きました。所属していたのは、カンボジア語で「子どもの権利」の意味を持つSeth Komaというセクションです。その言葉の通り、主に子どもや女性の権利を守るために、社会セクターのサービスの向上やコミュニティー基盤の開発をしています。

Seth Komaは、WASHと子供の権利のための地方ガバナンス(Local Governance for Child Rights)というユニットに分かれており、私は後者のLGCRプロジェクトのチームと共にインターンに従事しました。(2011年にセクション再構成が行われ,現在WASHは独立したプログラムになっています。)

私に与えられた業務は、Seth Komaが2009年より試験的に農村で使用を開始した新しいマッピングツール、 社会サービスマッピング(SSM)の内部中間報告書を主筆することでした。このツールの目的は、今までサービスの行き届いていなかった弱い立場にある女性や子どもに社会サービスが行きわたるようにするため、村レベルでマップを作成してもらい、困難な立場にある家庭や人々を特定出来るようにすることです。さらに、イニシアティブをコミューンレベルが取ることで、コミューンの役割強化も期待されていました。しかし、実施からまだ日は浅く、インパクトというほどのものは観測されていなかったため、試験期間を終え、今後継続するべきか、また、範囲を広げて普及させるべきか、という段階にありました。そこで、私に課された仕事は、試験期間に行われたマップ作成までのプロセスやマップ自体の質について明らかになった点をまとめ、提言するということでした。

当初は、SSMチームによる該当コミューン、農村への訪問・インタビューにも参加する予定でしたが、カンボジアへの渡航が間に合わなかったため、私の課題はすでに集められたインタビューやディスカッション内容を編集・分析するというところから始まりました。この段階では、エクセルでデータをまとめ、気になることをリストや文章にし、また、分からない部分はそれぞれの担当のスタッフとミーティングを重ね、マップ完成までの長所・短所などを理解することに努めました。

そして、それらの既存のデータを補強し、主観的にも判断出来るよう3つの州でのフィールド調査にも行かせて頂きました。第一に、州政府・コミューンレベルの職員・村長とのディスカッションを通してSSMの長所や改善点を話合いました。第二に、実際にいくつかの村を訪れ、作成されたマップを見る事が出来ました。ユニセフ地方事務所のスタッフと一緒に、その場で伝えられる改善点は村長に伝えることもありました。最後に、村に住む家族を複数訪問し、それぞれの現状や、コミューンが如何に効率的・効果的に支援をしているか調査しました。この訪問では、両親を亡くして子ども4人でどうにか生計を立てて生活をしている家庭や、夫が他の村で別の女性と結婚してしまったためシングルマザーとして家を守っている家庭を訪問しました。経済発展中のカンボジアではありますが、本当に困難な立場にある家庭に出会い、まだまだ課題は山積みであるということを実感しました。

フィールドトリップを終えたインターン後半はレポートの編集が主な仕事となりました。同セクション内だけではなく、他セクションの人々の意見やユニセフ地方事務所スタッフの見解や意見が必要だったので直接アポを取って会い、電話やメールで質問をすることで関係者の言葉を出来るだけ多くレポートに反映出来るように心がけました。

バクタプール郡 国際機関等の支援が入っていない公立学校訪問(高校生の女の子たち)
セクションの皆がお別れパーティーを開いてくれた時の写真。

インターン中には、フィールドトリップでのインタビューやディスカッションのイニシアティブを取らせていただく場面や、ユニセフ地方事務所スタッフが忙しいため私とドライバーと関係機関のカウンターパートだけで村に訪れる機会があり、現地調査の難しさを痛感しつつも自分で情報を収集することを学びました。また、チーム内で意見の食い違いやツールに対する異なる見解等もありましたが、何度もミーティングを重ねることでレポートの内容がより的確な評価に繋がって行っているという実感がありました。また、様々なレベルのカウンターパートとも話をする機会にも恵まれました。実務レベルでの国際協力について体験し学ぶという意味で非常に有意義な3ヶ月半を過ごす事が出来ました。

最後にはなりましたが、このインターン派遣を可能なものとし、準備から帰国後の報告までを通して支援して下さった日本ユニセフ協会の方々やカンボジア事務所の方々、また、日本ユニセフ協会をご支援下さっている皆様に心から感謝申し上げます。

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