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公益財団法人日本ユニセフ協会

国際協力人材養成プログラム

海外インターン体験記

氏名 原 佑理子
派遣先 リベリア事務所
派遣期間 2014年7月〜2014年8月
お世話になったChild Protectionセクションの上司と同僚たち

国際機関での現場経験を得たいという思いから、海外インターンの派遣事業に応募し、幸運にも2014年7月よりユニセフ・リベリア事務所に配属されました。本来であれば10月下旬まで現地で過ごす予定だったのですが、エボラの緊急事態により、8月中旬に日本に帰国しました。1か月という短い期間ではありましたが、インターン期間の後半はリベリア事務所のエボラ緊急対応調整官(Ebola Emergency Coordinator)のアシスタントとして働く機会にも恵まれ、類まれな濃い時間を過ごすことができました。

私は孤児など親と一緒に生活できない子どもを対象とした代替監護(Alternative Care)、中でも家族又はコミュニティを中心とした子どものケアに関心があり、大学院でその研究を行っています。この点をくみ取って頂き、リベリア事務所では子どもの保護セクションに配属され、孤児院などに入っている子どもを親元やコミュニティに帰すアプローチである「脱施設化(Deinstitutionalization)」プログラムの担当となり、主に二つの業務が予定されていました。一つは、孤児院を含めた児童養護施設の適切な管理ガイドラインを作成すること、もう一つは地元のソーシャル・ワーカーや地方自治体にそのガイドラインに沿った子どものケアを実施してもらい、ケースマネジメント行うこと、でした。このため、インターン期間の前半はリベリア保健省のメンバーと協働しながら既存のガイドラインに修正を加えたり、ワークショップに参加し地元のソーシャル・ワーカーの能力強化を支援する取り組みを行っていました。

しかしながら、7月下旬にはエボラの被害が深刻な事態となったため、リベリア事務所は通常プログラムの運営を一旦トーンダウンし、エボラ緊急対応へと大きく活動をシフトさせました。これに伴い、私は新しく設置されたエボラ緊急対応調整官のアシスタントとして、エボラに関する情報の整理や分析を行うことになりました。自分が担当した情報収集や分析が、セクションを越え、リベリア事務所全体のエボラ対応戦略のベースになるという大変やりがいのある仕事でした。また、ポスト・エボラを視野に入れた心理社会的ケアのプロジェクト形成・実施のため、毎日保健省に出向き、リベリア人や国際NGOのメンバーと会議を行っていました。何とか地域に貢献したいというリベリア人の医療従事者やソーシャル・ワーカーの熱意を感じながら、緊張感のある会議に参加できたことも大変有意義な経験となりました。

最後になりますが、この素晴らしい機会を与えて下さり、インターン期間中も心温まる励ましや応援をして頂いた日本ユニセフ協会の皆様、私を優しく迎え入れて下さったリベリア事務所の皆様、そしてユニセフ東京事務所の皆様に心より御礼を申し上げます。

スイス人スタッフの離任パーティーにて同僚と(リベリア事務所の屋上です)
私の離任日(手元のバッグは離任時のお土産です)

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