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財団法人日本ユニセフ協会



ハイチ地震緊急・復興支援募金 第33報
衛生施設の設置活動に若者が活躍

【2010年2月22日 ハイチ・ポルトープランス発】

© UNICEF/NYHQ2010-0238/Noorani
ポルトープランスのスラム地区で、飲料水を配給する人の周りに集まる人々。数キロも歩いて飲料水をもらいに来なければならない人も多い。衛生施設(トイレ)はいまだ限られた状態である。

1月に発生した大地震の被災地では、衛生施設(トイレ)の問題は、最も緊急の課題のひとつです。ユニセフは、全体で110万人以上の人々が緊急にトイレを必要としていると推定しています。ユニセフは、他の人道支援団体とともに、今後短期間のうちに1万基のトイレを設置する他、さらに、6ヵ月以内に2万基のトイレを設置する予定です。

こうした活動の一環として、ユニセフは、現地NGOのIDEJENと協力して、トイレやシャワー室、手洗い場を持つ1000棟の衛生施設の設置を進めています。

7年前に設立されたIDEJENは、15歳から24歳までの困難な状況にある若者に、教育と職業訓練を提供する活動を続けています。スタッフのひとり、ゲルダ・プレビロンさんは、被災者のために最近避難キャンプに設置された新しい衛生施設を見せてくれました。

「あらゆることに対応しています」
© UNICEF/NYHQ2010-0216/Noorani
ポルトープランスで、ユニセフの支援を受け、学校に通えない子どもたちをしている現地NGOが、被災者のためにトイレを設置している

「ここでご覧いただけるのが、IDEJENの若者たちがつくった衛生施設です。」プレビロンさんは、トイレが三基設置された衛生施設を指差して話します。この施設には、手洗い場とシャワー室もあります。「私たちのグループは、排泄物の処理や使用後の水の排出など、この施設の管理運営に関するあらゆることに対応しています。」

プレビロンさんによれば、IDEJENは、避難キャンプで公衆衛生と下水設備の重要性に関する啓発活動も行っています。

現在、1200人の若者がこの活動に協力しています。フィデル・フランツィーさん(22歳)もそのひとり。以前は、十分な教育を受けていないために読み書きができず、将来は限られた仕事にしかつけないと考えていました。IDEJENの活動に参加してから、フランツィーさんは、読み書き・計算を習得し、大工仕事についても学びました。こうした技術は、トイレを設置する際に役立てられました。

コミュニティへの支援
© UNICEF/NYHQ2010-0239/Noorani
襲った1月12日の震災で被災した人々のためにポルトープランス市内に設置された臨時避難所の中にある、崩壊した建物の門のそばで、衣服を洗う女の子。

「人々はこのサービスが必要です。」フランツィーさんは、トイレについてこう話します。「とてもやりがいのある仕事です。トイレを早急に必要としている人々の手助けをしているんですから。」

「みなさんもご存知のように、私たちは、このほかにも、衛生問題に取り組んでいます。」と、フランツィーさん付はけ加えました。「避難キャンプの周辺の路上を清掃する若者のチームもあります。ハイチの震災のための救援活動の一環として、他の若者やコミュニティの役に立っていることを誇りに思います。」

来週中には、衛生施設の第一号が完成する予定です。この施設の耐用年数は、およそ2年間です。

「格差」の是正

「ユニセフは、トイレを設置するために資金を提供しています。また技術的な支援も行っています。」(プレビロンさん)

徐々に雨季が近づくにつれ、保健の専門家は、臨時避難所に人々が密集して暮らしている現状と衛生設備の欠如が、大規模な下痢性疾患の流行を招きかねないと警告しています。

「このプロジェクトに一緒に取り組んでいることを誇りに思います。若者の手で行われているこのプロジェクトは、ハイチでは新しい試みです。」 プレビロンさんはこのように述べ、この活動は、社会が若者を見る目を変えていると指摘しました。「人々は、困難な状況にある若者たちは、何もすることができないと思っています。こうした活動を通じて、私たちは、若者にも技術を身につける能力があり、コミュニティへのサービスを通じて「良いこと」をすることができのだということを見せたいのです。