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財団法人日本ユニセフ協会
 



東日本大震災緊急募金 第28報
学校再開に向けてあきらめません

【2011年4月8日 東京発】

© 日本ユニセフ協会
始業式と入学式に子どもたちに配布される予定のユニセフの学校用かばん。

東日本大震災の被災地で第一号となる入学式と始業式が宮城県女川町で本日予定されていましたが、宮城県沖を震源とするM.7.4を観測した昨夜の地震の影響で延期する運びとなりました。

女川町は3月11日に発生した震災で最も被害の大きかった地域のひとつですが、「子どもたちのために何よりも教育を優先したい」という教育委員会をはじめとする地域のみなさまの熱意のもと、入学式と始業式の準備を日本ユニセフ協会と共に昼夜なく進めてきました。

現地では停電が続いているため始業式と入学式の延期を保護者に通知できず、先生方が手分けして子どもたちの家庭を訪問して学校再開が延期になったことを伝えています。その知らせに泣き出してしまう子どもたちもいました。

© 日本ユニセフ協会

日本ユニセフ協会と学校再開に向けて準備を進めてきた女川町教育委員長の遠藤定治さんは、「始業式と入学式が延期となり非常に残念です。子どもたちの安全を確保した上で、子どもたちのために一日でも早い始業式と入学式の実施を目指します」と語ってくれました。

日本ユニセフ協会は、教育委員会や学校の先生方と調整しながら、被災した子どもたちのためにランドセルや文房具、学校用かばんの準備を進めてきました。昨晩の震災発生時、女川第二小学校に泊り込んで先生とボランティアの方々と共に本日の式の準備にあたっていたユニセフ職員の福原美穂さんは、次のように話しました。

© 日本ユニセフ協会
ユニセフ職員の福原美穂さん。

「学校は高台にありますが、校舎への影響も心配でしたので屋外に避難し、屋外待機となりました。余震が何度も継続していました。」「今まで、ボランティアさんと一緒に、一所懸命学校再開のために準備してきたので延期は残念ですが、それまでの間、子どもに優しい空間等を継続して、子どもたちの心のケアを続けていきたいと思います。」

女川町教育委員長の遠藤さんは、「今回ほどユニセフのことを有難いと思ったことはありません。学校再開のために本当にがんばってくれています。」とおっしゃっています。

女川町での学校再開は本日の臨時校長会で暫定の日時が正式に決定される予定ですが、早ければ11日の実施が検討されています。

現在の支援物資到着状況

支援先
(県別)
支援物資 到着日 数量 寄贈企業 備考
宮城 3月19日 12,288本 VanaH(株) 2Lペットボトル
福島 3月22日 12,672本 VanaH(株) 2Lペットボトル
宮城 男児・女児用下着 3月22日 20万枚    
岩手 男児・女児用下着 3月23日 3万枚    
福島 3月23日 4680本 キリンMCダノンウォーターズ(株) 2Lペットボトル
宮城 子ども用靴 3月23日 10000足  
宮城 子ども用おむつ 3月24日 80パック P&G  
岩手 子ども用下着 3月24日 9700枚    
福島 3月24日 12,288本 VanaH(株) 2Lペットボトル
岩手 3月26日 1404足 アキレス(株)  
岩手 男児・女児用下着 3月27日 28,266枚    
岩手 長靴 3月27日 7462足    
岩手 お尻ふき 3月28日 1200個 P&G 赤ちゃん用
宮城 レクリエーションキット
「箱の中の幼稚園」
4月2日 各50   ユニセフ物資供給センターより調達
岩手 レクリエーションキット
「箱の中の幼稚園」
4月2日 各50   ユニセフ物資供給センターより調達

※一部支援物資については、各県の物資集積倉庫より他県の避難所または被災者に配布されている場合もございます。

2011年4月4日午前9時現在 (広報室まとめ)