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財団法人日本ユニセフ協会
 



東日本大震災緊急募金
Tegami project
ウクライナとハンガリーの子どもたちから届いた手紙を
福島の子どもたちに届けました

【2012年2月23日 福島発】

2月23日、福島県の渡利幼稚園にウクライナとハンガリーからのお手紙を届けました。
ウクライナからのお手紙は、首都キエフにある小学校から送られたもの、ハンガリーからは9歳の男の子個人から送られました。
今回は、仙台市内の英会話学校で先生をしていらっしゃるウクライナ出身のヘレンさんと、東京都内の大学で先生をしていらっしゃるハンガリー出身のユディスさんと一緒にお手紙を届けました。

ビーツの説明

渡利幼稚園のみんなが待つお部屋に民族衣装を着たお二人が入ると、子どもたちの「わー!」という歓声があがりました。まず、ヘレンさんからウクライナについてのお話です。ウクライナの民族音楽がかかると、お部屋はまるで、ウクライナに来たような雰囲気に包まれました。ウクライナの場所について地図で確認した後、ヘレンさんがみんなに見せたのはおいしそうなスープの写真。子どもたちは口々に「美味しそう!食べたい!」と声を上げました。ヘレンさんは、「このスープは何で出来ているのかな」と尋ね、スープに使われている野菜を実際に見せてくれました。「じゃがいもみたい!」と子どもたち。でも、二つに切ってみると中味は真っ赤です。これは、ビーツという赤カブの一種だそうで、あまり親しみのない野菜に子どもたちは興味津々な様子でした。その後も、お客さまが来た際、パンを差し出す時に使うクロスや、ウクライナ伝統工芸の卵細工「ピサンカ」も見せてくれました。

次に、ユディスさんがハンガリーについてお話しくださいました。ユディスさんは、しゃもじに洋服を着せた手作りのお人形でハンガリーを紹介。また、ハンガリーの場所や言葉についても、簡単にお話してくださいました。その後は、みんなでダンスの時間に。ユディスさんは、ハンガリーの子どもたちがよく遊ぶ遊びを教えてくださいました。日本にもある「ロンドン橋」と少し似ていましたが、はじめに踊りが入るところがハンガリー特有のようでした。手をつないで腕を高く上げながら歌う子どもたちも、その下を駆け足で通る子どもたちもとても楽しそうでした。

最後に、お待ちかねのお手紙が、子どもたちに手渡されました。代表の4人が前に出て、ヘレンさんとユディスさんからお手紙の入った箱を受け取りました。箱の中からは綺麗な色で塗られたお手紙がたくさん入っていました。こうしたお手紙には、温かいメッセージと共に、着物を着た女の子の絵やウクライナの民族衣装を着た女の子が一緒に描かれている絵もありました。また、ハンガリーの男の子からのお手紙には「日本のみんなの幸せを祈っています」というメッセージも添えられていました。

   

子どもたちは、自分の好きなお手紙を手にした後、お手紙を送ってくれたハンガリーとウクライナのお友だちにお返事を書きました。和柄の折り紙で鶴を折ったり、自分の似顔絵を書いたり、思い思いのお返事を楽しそうに書いていました。

 

写真クレジット全て:© 日本ユニセフ協会

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