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財団法人日本ユニセフ協会




 

スマトラ沖地震・津波に対するユニセフの支援レポート 180日

(第21報)

これは、スマトラ沖巨大地震から6ヵ月後の現地の状況を記した最新レポートです。比較的短期間の内に非常に多くの変化があり、現在では被害の最も激しかった地域でも再建が始まっています。

ユニセフとそのパートナーは初期の段階から子どもやその家族に対して支援を開始し、例えば予防接種やビタミンAの補給によって当初懸念されていた被災直後の感染症の広がりを防ぐなど多くの成果を上げることができました。

半年という期間で既にこのように復興の兆しが見えてはいますが、生活の建て直しや家屋の修繕、全ての人が利用可能な衛生システムの確保など課題はまだ残り、完全な復興には数年かかると考えられます。そのためにも、国際社会、被災地域政府、住民の相互協力が必要不可欠です。

ユニセフは被災地域の復興を支援するうえで、5つの主要な指針を掲げています。

  1. 保健・教育サービスの質を被災前よりも高め、子どもへの機会を広げること
  2. 被災地域での慢性的課題の早期解決を目指すこと
  3. 支援を受けた地域と受けていない地域間の格差の拡大や関係悪化を阻止すること
  4. 津波によって直接的/間接的被害を受けたあらゆる人々に対して支援をすること
  5. 透明性と説明責任をもったプログラムの実施、報告をすること

ユニセフは、2005年6月3日現在、総額5億2200万米ドルにのぼる資金を受けました。2005年末までの活動資金3億600万米ドルを達成し、残る2億1600万米ドルは今後3-5ヵ年にわたる長期的復興支援に充てられます。これにより、緊急支援から再建、復興に向けての長期的な支援が可能になります。

国別の詳しい報告および今後の計画はこちらをご参照ください。
スマトラ沖地震・津波に対するユニセフ支援レポート 180日 (PDF 809KB)