2011年3月の紛争勃発以来、中東のシリアでは、国中のインフラが破壊され、安全を求めて国内外に避難する人々が後を絶ちません。人道支援が必要な子どもの数は、シリア難民を受け入れている貧しい周辺諸国の子どもたちも合わせて、1,000万人を超えています。また、シリア国内では50万人以上の子どもが慢性栄養不良に、13万7,000人の子どもが急性栄養不良に苦しんでいます。
安全を求めて北へ避難する家族 /日本ユニセフ協会 (2020年2月公開)
新型コロナウイルス(COVID-19)はシリア国内外でも大きな影響を与えており、感染の確認が報告されているだけでなく、心理・社会学的なストレス、児童労働や家庭内暴力、性的暴力や児童婚の増加などの恐れもあります。また、COVID-19によって、保健サービスや予防接種、教育などのサービスから遠のくこと、経済的な損失による食糧不安の増加など、子どもたちの健全な成長に大きな影響が懸念されています。
9年前にシリアで紛争が始まって以降、この国に生まれた子どもはおよそ480万人に上り、さらに100万人が難民としてシリア周辺の国々で生まれたと発表しました。こうした子どもたちは、今もこの残酷な紛争によって深刻な影響を受け続けています。
紛争開始から10年目。シリアの子どもたちが置かれている状況は悪化の一途をたどり、新型コロナウイルス(COVID-19)によってさらに子どもたちは社会的・経済的にも圧迫されています。すべての子どもが基本的な権利を取り戻せるよう、シリア国内とシリアからの避難民を受け入れている周辺国において、人道支援を拡大。感染症を予防するための予防接種、衛生環境を保つための衛生用品の配布、トイレの設置、安全な飲料水の提供などに加え、子どもたちへの心のケアや教育の支援も行っています。
保健・栄養![]() 予防接種の実施/ 医薬品の提供/医療チームの派遣 |
水と衛生![]() 給水車による緊急用飲料水の提供/ 水質調査・浄水処理 |
教育![]() 学校用ストーブの提供/ 仮設学級や補習教室の開設 |
子どもの保護![]() 衣類キットや毛布、防水シート、テントなどの配付 |
こうしたユニセフの活動の中で、皆さまから寄せられる募金は、たとえば、次のようなものにも使われています。
※ご寄付の金額は任意です
※2021年1月現在 1米ドル=107円で計算
※輸送や配布のための費用は含みません。
シリア緊急募金
郵便局(ゆうちょ銀行)募金口座
振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「シリア」と明記願います。 *窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。
公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、所得税・相続税・法人税の税制上の優遇措置があります。
また一部の自治体では、個人住民税の寄付金控除の対象となります。