中東のシリアでは紛争が開始してから11年を迎え、近年の歴史の中で最も長引いた紛争の1つとなりました。紛争開始以来、あまりにも多くの子どもたちが多くの犠牲を強いられ、子ども時代を奪われています。この10年間で600万人ちかい子どもが生まれ、紛争の最中、平和や故郷を知らずに育っています。シリア国内の子どもの半数は学校に通えず、昨年だけでも精神的苦痛を抱える子どもの数は倍増したと報告されています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって人々の生活はさらに悪化し、シリア国内では80%近くが貧困に陥っています。またシリア周辺国には、今も250万人のシリア人の子どもが難民として暮らしています。
安全を求めて北へ避難する家族 /日本ユニセフ協会 (2020年2月公開)
880万人
今すぐ支援の必要な子どもたち
(シリア国内610万人、周辺国(トルコ、レバノン、ヨルダン、イラク、エジプト)270万人)
600万人
紛争下に生まれた子どもたち
250万人
故郷を追われた子ども
2,140件
2020年に報告された子どもに対する暴力の数
450万人
学校に通えていない子ども
90万人
急性栄養不良の子ども
3校に2校
破壊されたり、破損したり、国内避難民の人々の滞在先となっていたり、軍事目的で使われたりしているため、学校として利用できない。
11年の紛争。250万人の難民の子どもたち。600万人の紛争しか知らない世代。
大切な家族を失った子ども、全てを置いて命がけでシリアから逃れた子ども、学校に通えない子ども。しかし、その子どもたち1人1人に人生があり、物語があります。
この10年間、ユニセフは、すべての子どもが基本的な権利を取り戻せるよう、シリア国内とシリアからの避難民を受け入れている周辺国において、人道支援に取り組んで参りました。感染症を予防するための予防接種、衛生環境を保つための衛生用品の配布、衛生設備の設置、安全な飲料水の提供、教育の機会の提供、毛布などの防寒具の提供、自立を助けるための助成金、暴力からの保護、障がいのある子どもも等しくサービスを受け入れられるためのインクルーシブ支援、子どもたちへの心のケアの支援などを行ってまいりました。すべての子どもが子ども時代を取り戻せるよう、シリア緊急募金にご協力をお願いいたします。
こうしたユニセフの活動の中で、皆さまから寄せられる募金は、たとえば、次のようなものにも使われています。
※ご寄付の金額は任意です
※2022年12月現在 1米ドル=131円で計算
※輸送や配布のための費用は含みません。
シリア緊急募金
郵便局(ゆうちょ銀行)募金口座
振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「シリア」と明記願います。 *窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。
公益財団法人 日本ユニセフ協会への寄付金には、特定公益増進法人への寄付として、所得税・相続税・法人税の税制上の優遇措置があります。
また一部の自治体では、個人住民税の寄付金控除の対象となります。