世界のともだち

スタディツアー視察報告

カンボジア  スタディツアー報告  (2005年7月24日〜31日実施)

1. はじめに
プノンペンのユニセフ・カンボジア事務所

カンボジアの人口は1,414万人。そのおよそ半分が18歳未満の子どもです。1人あたりの国民総所得(GNI)は310米ドル、国民の中で1日1米ドル未満で暮らす人の割合は34%。アジアの中でももっとも貧しい国のひとつに数えられるこの国では、多くの子どもや若者、おとなが限られた教育しか受けていないか、まったく教育を受けることができずにいます。また、およそ7人に1人の子どもが、5歳の誕生日を迎える前に死んでしまいます。

歌や音楽、絵や運動。ひとりひとりが個性豊かに、持って生まれた可能性を存分に発揮することができるように。ユニセフは「セッコマー・プログラム」と呼ばれる総合的なプログラムを実施し、子どもたちが健やかに成長することができるよう、さまざまな角度から支援活動を行っています。

日本ユニセフ協会学校事業部が行う「カンボジア指定募金」では、このプログラムの中の「地域での子どもの養育と教育」プロジェクトを支援しています。2005年7月24日から30日まで、日本ユニセフ協会学校事業部主催のスタディツアーでプロジェクトの現場を訪れました。

【「地域での子どもの養育と教育」プロジェクトの主要な活動】

  1. 地域の幼児ケアの質を向上させるとともに、幼児ケア・サービスが提供される地域を拡大する
  2. 正規の学校教育、および学校外教育をより多くの子どもたちが受けられるようにする
  3. 学校外教育の施設(識字教室や図書館など)をつくる

※ セッコマーとは、クメール語で「子どもの権利」という意味です。

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日本ユニセフ協会