世界のともだち

スタディツアー視察報告

モンゴル  スタディツアー報告  (2010年7月25日〜8月1日実施)

6. 水と衛生

ゲル地区では、水道が完備されておらず、地区住民に安全な水を供給するための「ウォーターキオスク」と呼ばれる簡易給水施設があります。今回バガヌール地区の第4ホロにあるウォーターキオスクの一つを訪ねました。第4ホロには現在9か所にウォーターキオスクがあり、2つウォーターキオスクが建設中でした。このウォーターキオスクはユニセフやJICA、その他のNGOなどの支援によって毎年増えています。以前は、約1㎞の間隔であったものが、現在は約500mに改善されたということです。ウォーターキオスクには1回5トンの給水車で3回、合計15トンの水をタンクに貯水することができます。水の値段は1 ℓにつき1.5トゥグルグ(100トゥグルグ=6.5円)。施設の管理者は、購入したその水を地域住民に販売し、その差額で収入を得ています。冬季はタンクの水が氷結しないように温熱管理する必要があり、そのための石炭購入が必要になり収入は減少します。

ウォーターキオスクは着実に増え続け、地域の生活の向上に成果を上げていますが、ゲル地区に移り住んでくる人も増加しているため、まだまだウォーターキオスクが足りないのが現状です。

ウォーターキオスクで水を入れる
ウォーターキオスク付近の家
水を汲みにきた少年
水を汲んで帰る少年

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日本ユニセフ協会