アルジェリア：難民キャンプで生まれ育ったマイモウナちゃん2010年6月24日
「将来は、先生になりたい」と話すのは、10歳のマイモウナちゃんです。マイモウナちゃんとお姉さんは、アルジェリアの首都アルジェから約1,600キロはなれたティンドーフという町の近くの難民キャンプの中につくられた小学校に通っています。マイモウナちゃんは、生まれてから今までずっと、この難民キャンプで暮らしてきました。1975年にアルジェリアの国境でおきた紛争によって、多くの人々が住む家をうしないました。難民の数はおよそ15万人で、そのうち80％は女性と子どもたちです。ここで暮らす多くの人々は、暑さが厳しい広大な砂漠の中につくられた難民キャンプの景色しか見たことがないのです。テントや泥で作られた家に、電気が通るのは１日にたったの2〜3時間、トイレもありません。市場に食料もありません。それでも、多くの人々は不満を言うこともなく「神様の恵みです。これ以上何も必要ありません。」と言います。ユニセフは、予防接種を広めたり、新鮮な食事を配るためのセンターをつくったり、学用品を配るなど、さまざまな活動を行っています。マイモウナちゃんの学校では、男の子も女の子もみんな楽しそうに授業に参加しています。内気なマイモウナちゃんですが、「一番好きな科目は、アラビア語よ。だけど、バレーボールも好き」と笑顔で話します。ユニセフは、この地域の多くの子どもたちが将来に夢を持てるようにと願い、活動しています。 |
