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パキスタン:発生から1ヶ月 今なお続く厳しい状態

2010年8月20日


© UNICEF/2010/Pakistan/Dsouza
スックル市の避難キャンプで子どもを抱く父親

パキスタンは今過去30年以上で最悪といわれている自然災害に向きあっています。7月末にパキスタンで発生した大洪水は多くの人びとに被害をあたえ、シンド州だけでおよそ400万人が被災し、パキスタン全土では最大2,000万人が洪水の影響を受けたと言われています。ユニセフは避難キャンプで生活をしている人たちに、きれいな飲み水とトイレを提供していますが、さらに数百万人にも同じような支援をおこなう必要があることを強調しています。きれいな水がないとコレラやげりなどの病気が流行し、とくに栄養がたりない子どもや、病気をなおす力のない子どもたちの命を奪う危険があるからです。この活動の他に、医療品やワクチンを届けたり、教材を配ったりしています。ユニセフは他の支援団体とともに、被災者がなにを必要としているかを調べて計画をたて、彼らが住んでいた場所へ戻り、かつての生活を送ることができるように支援活動をすすめています。

財団法人 日本ユニセフ協会