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カメルーン:広がるコレラの感染

2010年9月8日


© UNICEF Cameroon/2010/Sprigge
コレラに苦しむ二人の孫と女性

カメルーンで2010年5月より始まったコレラの流行は、ここ数十年で最も深刻といわれています。コレラは、排泄物に含まれるコレラ菌に汚染された水や食べ物を飲んだり食べたりすることによってかかります。下痢をおこしたり、吐いたりして体内から水分がうばわれ、適切な治療がおこなわれないと命を失うことがあります。カメルーンの中でも特にコレラの感染が広がっているのは北の地域です。トイレを使っている人は全体のわずか5%、安全で清潔な水を飲める人は30%未満、またコレラにかかっても近くに病院がなく、すぐに治療を受けられないために7%以上の人は亡くなっています。しかし、薬と水分を与えることでコレラはほとんどの場合、治すことができます。ユニセフは、カメルーン政府や他の団体と一緒に、薬や水をきれいにする浄水剤などを配っています。そして、石けんを使って手洗いをすること、トイレを使うこと、安全な水を使うことでコレラの感染は防げると子どもたちに伝えています。

財団法人 日本ユニセフ協会