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パキスタン:被災した子どもたちの健康を守る青空教室

2010年9月15日


© UNICEF/2010/McBride
経口補水塩を溶かした水を飲ませてもらう赤ちゃん

パキスタンで発生した洪水から2ヶ月近くがたち、シンド州アグハ・アリ・ジャトイ村の人々は少しずつ村に戻り始めています。しかし、清潔で安全な水を手に入れることは難しく、子どもたちに病気が流行することや下痢による脱水症状が心配されています。そんな中、保健師さんたちが、洪水の被害が特に大きかった村々を回って、小さな子どもを持つ母親のために青空教室を開いています。青空教室では下痢による脱水症状になったらどうしたらよいか、そのような病気を防ぐために家で何をしたらよいかを伝えています。また、子どもたちにポリオやはしかなどの予防接種を行ったり、ビタミンB剤を配ったりしています。下痢による脱水症状をやわらげる経口補水塩を溶かした水のつくり方を教わった母親が、急性の下痢に苦しんでいた子どもに水を飲ませてみました。すると、その子はとても喉がかわいていたのでしょうか、ごくごくと飲みほし、青空教室の参加者からは拍手がわきおこりました。ユニセフは、医薬品や保健教育のための教材を提供するなど、命をおびやかす病気から子どもたちを守るための活動を続けています。

財団法人 日本ユニセフ協会