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パキスタン:紛争と洪水 二重の被害を受けた小学校

2010年10月4日


© UNICEF Pakistan/2010/Zak
ユニセフが配布した衛生キットを受け取るスワート地区イスランプール小学校の女の子たち

パキスタンの北西部では、2年前から続く紛争が原因で、学校や保健施設、道路や上下水道設備などが十分に整ってはいませんでした。これに加えて、2010年7月に大きな洪水が発生したため、女性や子どもたちに支援を届けるのが難しい状態になってしまいました。

このような状況の中、洪水が子どもたちの健康へおよぼす影響が心配されています。ユニセフは地域の団体と一緒に、コレラや下痢などの病気を防ぐため、石けんを使った手洗いやトイレを使うこと、安全な水を使うことを子どもたちに教えています。学校はもちろん家でもこうした衛生的な行動ができるように、石けんや歯ブラシの入った衛生キットを子どもたちに配りました。そのほかに、先生たちにも衛生について教えたり、手押しポンプやトイレを設置したりしています。

また、紛争と洪水が原因で壊れてしまった学校のかわりに、テントが仮の教室として使われています。紛争と洪水、二つの被害を受けた学校に支援が届くように、ユニセフは地域の団体と協力して活動を行っています。

財団法人 日本ユニセフ協会